新条さん ページ24
二人を置いて灰崎君と広間に向かう。
少し遅れて二人がやってきた。
アタシと灰崎君を見つけると詰め寄ってくる。
「おい何でテメェ俺様を置いてったんだ？」
「急にいなくなってびっくりしたぞ」
「二人がくだらないことで言い争ってるからでしょ。もう始まるよ」
そう言うと、二人は渋々と言ったように体を離す。
今はグループA、3チーム目を決めようとしている。
画面の向こうで男の人がカプセルを取り、カメラに
映るように見せた。
…日本と書かれている。
日本はグループAに入ったようだ。
次に決めるのは初戦の対戦国。
円堂君がワクワクしたように見つめている。
最初は弱そうな国と戦いたいな。(最低)
〈スペインだ！日本代表が初戦でぶつかるのは、スペイン代表となりました！〉
「お前の望んだ結果になったな」
「あぁ、今から楽しみだな！」
…あー。スペインかー。
円堂君の嬉しそうな表情になるが、アタシはまさかの優勝候補にぶち当たったことに落胆を隠せない。
皆それぞれ気合を入れたり、分析をしたりと前向きな言葉が広がっていく。
その時、あの男の声が聞こえた。
「＿＿私達スペイン代表が負けることは…万が一にもありえない」
「えっクラリオ!?」
扉の方を向くと、クラリオと数人の選手…ルーサー、ベルガモ、アロンソがいた。
「どうしてここに？」
「私がお招きしたのですよ」
また知ってる声が聞こえた。
クラリオの後ろから理事長の側近の…新条さんが姿を現した。
皆は誰かわからない様子だった。新条さんはいつものように礼儀正しく自己紹介をした。
「初めまして。新条琢磨です。この度は世界サッカー大会の理事でもある、ギリカナン様の代理としてやって参りました」
その紹介を聞いて、監督がくねくねとしながら感謝は言葉を告げた。
が、しかし新条さんはそれを無視し光君とアタシに話しかける。
「やあ。元気だったかい？一星君、世崎さん」
「うん、新条さんも元気そうだね」
アタシが返事をすると、新条さんは壇上に登っていった。
今の会話でオリオン財団とサッカー協会の繋がりが分かり、このパーティーはオリオン財団の息がかかったパーティーだったということが発覚した。
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むめい(プロフ) - シナモンさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しい回でした！ (2月16日 20時) (
レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - 壮行会のところめっちゃおもしろかったです!続きを楽しみに待っています!がんばってください。 (1月16日 19時) (レス) @page27 id: 52a06b9707 (このIDを非表示/違反報告)
むめい(プロフ) - 歌姫さん» ありがとうございます！ちょっと行き詰まってたので励みになります！ (11月21日 22時) (レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
歌姫 - いつも楽しみに読んでます。これからも頑張ってください (11月13日 23時) (レス) id: 0734f30b1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめい | 作成日時：2023年10月26日 23時
