キャラ濃いなFW陣 ページ23
「んぐ、ちょっと！太るつってんでしょうが！」
「うるせぇこれでも食ってろ」
次々と色んな食事が口の中に放り込まれる。
…おいしい。
「…まあ、今日くらいはね、別に食べてもいいでしょ。ご褒美ってことで良いよね！」
「変わり身早えな」
と、少しずつ食べ進めていたが、そういえばアタシ、普段ちゃんとご飯食べないから少食だったわ。
「うぷ…お腹一杯…」
「少食すぎだろ」
「食休み…」
よろよろとその場を離れると、豪炎寺君達がいる所に辿り着く。
灰崎君もいて、二人は飲み物を片手に話し合っている。
同じFWとして何か感じ取ったのか、アタシの手を掴んですたこらと向かう。
「おいおい、俺様を忘れてもらっちゃ困るぜ？」
「吉良…それに世崎もか」
「やっほ〜」
豪炎寺君はウェイターの人に飲み物をもらうとアタシに手渡す。
「ありがと、豪炎寺君」
「あぁ。…さっきは言うことが出来なかったが、ドレス、似合ってるぞ」
「あ、ありがとう…」
豪炎寺君のストレートな言葉に、流石のアタシも少し照れてしまった。
何となく甘ったるいようなほわんとした雰囲気になる。
顔を見ることが出来ずにグラスを注視していると、灰崎君がその空気をぶち破った。
「だぁーっ！何だこの妙な空気は！！」
「君度胸凄いね」
この空気で声を上げられる…中々勇者だな灰崎君。
しかしちょっと苦手な空気だったので灰崎君に感謝しよう。
そう思っていると、関係者やメンバーが広間へと呼ばれる。
そこで抽選を行うようだ。
向かおうとすると、ヒロト君と豪炎寺君にそれぞれ片腕を掴まれる。
「…ん？」
「…ごーえんじサン。こいつは俺が連れてくんで、手、離してもらっていいっすよ」
「いや、ここは俺が連れて行こう。お前は基山達と向かえばどうだ？」
そんなに離れた距離でもないはずなのに何だこれ。
てか四人で一緒に行っちゃ駄目なの？
二人の言い争いを止める勇気は無かったので、終わるのを待っていると、律儀に待っていたらしい灰崎君がヒロト君が持っていない方の腕を引っ張った。
「うわっ」
「静かにしろ」
二人は言い争いに熱中していて、腕が離れたことに気付いていない。
「あいつらが仲間割れしている間に行くぞ」
「一緒に行かないの？」
「…お前正気か？」
本気で引いてるような目で見られた。
もしかしてFW陣って仲悪いのだろうか。
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むめい(プロフ) - シナモンさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しい回でした！ (2月16日 20時) (
レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - 壮行会のところめっちゃおもしろかったです!続きを楽しみに待っています!がんばってください。 (1月16日 19時) (レス) @page27 id: 52a06b9707 (このIDを非表示/違反報告)
むめい(プロフ) - 歌姫さん» ありがとうございます！ちょっと行き詰まってたので励みになります！ (11月21日 22時) (レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
歌姫 - いつも楽しみに読んでます。これからも頑張ってください (11月13日 23時) (レス) id: 0734f30b1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめい | 作成日時：2023年10月26日 23時
