嫌な予感 ページ18
取材も終わり、アタシ達は場所を食堂に移した。
「しかし、こうして皆に素顔を晒すのも違和感があるな…」
そう言うと、ハオ君はいつものお面を取り出すとすぽっと被る。
ハオ君は、リ・ハオ改め、無敵ヶ原富士丸改め、李子文…と改めまくっていた。
「さて、おふざけはここまてです」
一転、監督は珍しく真面目な顔になる。
やはり話に出てくるのはオリオン財団。
まだ納得行かないけど、それをしつこく声に出すほどアタシは子供じゃない。
監督の言葉は重く、プレッシャーのようにアタシ達にのしかかる。
少し空気が重くなりかけた瞬間、
「戦う前から呑まれてどうする」
皆が聞き覚えのある声に勢い良く振り向く。
「俺達がいなくても堂々と戦い抜いたお前らはどこ行ったんだ？」
「鬼道！豪炎寺！」
皆が二人のもとへかけていき言葉をかける。
「…久しぶりじゃん。大丈夫だった？」
「心配をかけたな。俺達は大丈夫だ」
「あぁ、足の調子も良くなってきている」
相変わらずの優しい言葉に安心する。
ほっとしていると、光君が固い表情で近づいてくる。
「…鬼道さん！」
賑やかだった空間が嘘のように静まり返る。
光君と鬼道君は、忘れられない因縁があったことを思い出した。
アタシは慌てて鬼道君に説明しようとしたが、豪炎寺君に静かに口を塞がれる。
アタシ塞がれてばっかだな。
「あんな卑劣な罠にかけて…すみませんでした！」
光君は勢い良く頭を下げる。
鬼道君は厳しい表情で告げた。
「なあ、一星。俺は受けた借りはキッチリ帰す主義でな」
その声とともに、後ろから黒ずくめの男が現れる。
男は淡々と告げた。
「FFI管理局の者だ
一星光、お前の部屋からこんなものが見つかったのだが」
その言葉に嫌な予感がした。
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むめい(プロフ) - シナモンさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しい回でした！ (2月16日 20時) (
レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - 壮行会のところめっちゃおもしろかったです!続きを楽しみに待っています!がんばってください。 (1月16日 19時) (レス) @page27 id: 52a06b9707 (このIDを非表示/違反報告)
むめい(プロフ) - 歌姫さん» ありがとうございます！ちょっと行き詰まってたので励みになります！ (11月21日 22時) (レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
歌姫 - いつも楽しみに読んでます。これからも頑張ってください (11月13日 23時) (レス) id: 0734f30b1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめい | 作成日時：2023年10月26日 23時
