257:実家 ページ9
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無事買い出し組が決まり、一通り私たちの希望も聞いた後、寒い中出かけていった。
そういえば高校一年生の時に、仲のいい人で集まって、初日の出を見に行ったな。
帰りがけに、色々買って食べ歩きもした。
お正月に友達とじっくり遊んだのはその時以来だ。
『テヒョン今年の旧正月、実家帰る?』
th「帰るよ」
『みんな帰ってきてるかな?』
th「初日の出見にいったね」
『そうそう。丁度それ思い出してた』
そういえばホビオッパも旧正月は実家に帰ると言っていたが、テテ先輩はどうなんだろう。
あまり二人のそれぞれの家庭について、立ち入って聞いたことは無かった。
YG「あーそういや俺もホソガと初日の出見に行ったな。一緒に車乗せてもらって」
HS「あったあった。夜中に友達と待ち合わせが初めてで、すっごくワクワクしたよね」
TH「それってお父さんの運転?」
HS「そうそう」
TH「なつかしい〜」
HS「覚えてるもん?」
TH「むしろお父さんの記憶、それしかないかも」
HS「俺もお母さんの事あんまり覚えてないもんな」
YG「いつ離れたの?」
TH「小学二年だよね」
HS「うん。テヒョンア、今年もお母さんとこ帰んないの?」
TH「そうだね。帰って来いって言われるけどね」
YG「大学入ってからずっと帰省してない感じ?」
TH「俺が高校の時に再婚して、向こうの連れ子もいるし、すぐに子供も生まれちゃったから、帰るのもな〜」
th「複雑ですね」
TH「仲悪いとかじゃないけどね。でもまあ、あの家には居辛い」
テテ先輩が苦笑いするように、少しうつむく。
ふっと会話が途切れた事に、テテ先輩が「ごめん!しんみりさせちゃった!母親とはたまに連絡取ってるからね、全然深刻な話じゃないからね!」とフォローを入れた。
YG「ホソガはお父さんの実家だっけ?おじいちゃんとおばあちゃんも一緒に住んでたよな」
HS「おじいちゃんとおばあちゃん、まだ元気だよ」
TH「そうなんだね」
HS「お母さんとこ行かないなら、やっぱり旧正月はこっち来れば良いのに」
TH「それもさ、何か違うじゃん」
HS「お父さんにテヒョンアのこと伝えると、いつも会いたいなって言ってるよ」
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あさなさな(プロフ) - pumpkinさん» たくさん読んでいただきありがとうございます!色んなホソクさんを楽しんでいただけたらと思います。なんとなく似てしまうのはご愛嬌笑 (9月11日 18時) (レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - 本当にあさなさなさんの世界のホビ素敵すぎます。全作品読ませてもらってます。癒しの時間をいただいてます。素敵な作品をたくさんありがとうございます!! (9月8日 11時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - 鹿さん» 長いのにありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!こちらはもっと山あり谷ありですね笑 (8月10日 17時) (レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - うわあ三日で頑張って全部読みました!最高ですね!こんなにリアルで切なさを描いた小説初めて読んだ気がします。 (8月10日 3時) (レス) @page50 id: 6f7661d487 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - フネ55さん» 楽しくて悩ましい大学生活を描きたかったので、嬉しいです!微々たる供給ですが、楽しみにしてくださってありがとうございます! (7月23日 19時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさなさな | 作成日時:2023年5月31日 17時