256:ありがたいお言葉 ページ8
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そして最後。
ハリガリをケースにしまっていたテヒョンが、ソクジン先輩と私の間に来た。
年明けまであと一分を切っていた。
TH「ではここで、最年長のジミニヒョンから、ありがたいお言葉をいただきます」
JM「は?何急に振ってんの?」
HS「今年の振り返りと来年の抱負を、四十秒以内で」
JM「え?あー、今年はAとジナと二人も新入部員が入ってくれて、それにボムギュとテヒョナ、あとユンギまで…一緒に過ごせる仲間が増えた事は」
YG「ヒョン、もう二十秒ないです。抱負」
JM「抱負?えっえーと、テヒョンアは毎年問題児だけど、今年もなんだか色々あったみたいで…まぁ俺は何も知らされてないんだけど。サークル引退したからってちょっと疎外感あってさみしいよ。俺も…」
bg「ヒョン五秒前!まいてまいて!!」
JM「もう?!あーだから、来年はみんな健康で安全に過ごしましょう!」
ジミン先輩の語尾に被せるように、テレビからHappy New Year!と賑やかな音が聞こえてくる。
TH「ああっ過ぎちゃった!!跳んでない!いくよっ!
ハナ、ドゥル、セッ!」
「Happy New Year〜!」
ドタバタと手を挙げて、声も揃えてジャンプする。
TH「ちょっと〜ヒョンのせいでちゃんと新年をまたげなかったじゃないですか」
JM「お前がいきなり振るからだよ」
TH「こんなの即興でぱぱぱっと言えば良いんですって」
JM「じゃあ自分で言え!」
YG「そもそも新年って、物理的に跳び越えるものなの?」
HS「新年早々言い合いしない。明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」
どうどうと仲裁して、ぺこりとお辞儀する。
ホビオッパにならうように、口々に新年の挨拶を口にする。
そしてもう食べるものがないという話になり、買い出しに行く人を三人決めることになった。
TH「じゃあジナと、あと二人は好きな人指名して」
JN「何で僕だけ確定なんですか?ハリガリ優勝したのに」
TH「優勝したから、好きなの何でも買ってきて良いよ」
JN「都合よく言い換えてくれましたね」
HS「大丈夫、お金は全部ジミニヒョン持ちだから」
JM「誰がいつそんなこと言った?」
JN「じゃあジミン先輩と…」
JM「俺を指名すんなよ」
bg「僕も行きたいです!」
JN「じゃあボムギュおいで」
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あさなさな(プロフ) - pumpkinさん» たくさん読んでいただきありがとうございます!色んなホソクさんを楽しんでいただけたらと思います。なんとなく似てしまうのはご愛嬌笑 (9月11日 18時) (レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - 本当にあさなさなさんの世界のホビ素敵すぎます。全作品読ませてもらってます。癒しの時間をいただいてます。素敵な作品をたくさんありがとうございます!! (9月8日 11時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - 鹿さん» 長いのにありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!こちらはもっと山あり谷ありですね笑 (8月10日 17時) (レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - うわあ三日で頑張って全部読みました!最高ですね!こんなにリアルで切なさを描いた小説初めて読んだ気がします。 (8月10日 3時) (レス) @page50 id: 6f7661d487 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - フネ55さん» 楽しくて悩ましい大学生活を描きたかったので、嬉しいです!微々たる供給ですが、楽しみにしてくださってありがとうございます! (7月23日 19時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさなさな | 作成日時:2023年5月31日 17時