284:孤独な道 ページ36
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『でも出願した後も黙ってることないじゃないですか』
YG「どんどん言えなくなってったんだろうよ。黙って決めて、黙って出願した。その罪悪感がさ」
『私…どうするのが正解か分からないです』
JN「どうしたい?」
『分かりません。今は距離を置くことにしました。
ちゃんと話せるようになるまで』
YG「少しはスッキリした?」
『モヤモヤいっぱいありますけど、ホソク先輩の気持ちが、少し分かりました』
YG「この先、Aにとってもっと良い人が現れるかもしれないしな。ホソギに執着する必要もないと思う」
JN「ちょっとユンギ先輩」
YG「俺も卒業したら、アメリカで音楽活動するかもしんねー」
『え、それ本当ですか』
YG「最近、ちょっとそういう話があって。まだ決めてない」
JN「それ…めちゃくちゃ凄い事なんじゃ」
YG「韓国でしたい表現もある。でもあっちだとスゲー人たちと音楽づくりできるかもしれない」
『凄い…絶対聴きます、応援します!』
YG「それでさA、俺がアメリカに行く時は、一緒に来てくんない?」
『ゆん、』
YG「退学させてしまうことになるし、苦労させないとは言えない。
けど、誰にも見れないような夢は見せてやれる。それは絶対、約束するよ」
『えっと、どういう事ですか?ついて行きませんよ』
YG「もうちょっとノれよ」
JN「びっくりしました。やめてください、心臓に悪い」
『私、もしホソク先輩に同じような事を言われても、ついていきません。大学で勉強したいこといっぱいあります。
私もオッパも研究したいって気持ちは同じだと思います。
でも…学問を究めるのは孤独で苦しい道です。
そんな時に、一人で苦しんでる人は、一人じゃないって思ってほしい。孤独な道を進む人は自分だけじゃないって思えるのは、救いだと思うんです…
私はそうやって、ホビオッパと同じ方を向いていたかった。
……でも私だけだったんですよね。私だけ、一緒に歩いてるつもりだった』
YG「俺はAみたいな女だったら、安心して置いていけると思うけどな。今の聞いたら尚更そう思う。
それ以上に溺愛してたんかな」
JN「俺はホソク先輩の気持ちも分かる気がする。傷つけたくなくて、言い出せなかったんだよ。まあ逆効果だけどね」
YG「いっそのこと散々罵ってメンブレさせて、試験不合格にさせてやりゃー良いじゃん」
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あさなさな(プロフ) - pumpkinさん» たくさん読んでいただきありがとうございます!色んなホソクさんを楽しんでいただけたらと思います。なんとなく似てしまうのはご愛嬌笑 (9月11日 18時) (レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - 本当にあさなさなさんの世界のホビ素敵すぎます。全作品読ませてもらってます。癒しの時間をいただいてます。素敵な作品をたくさんありがとうございます!! (9月8日 11時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - 鹿さん» 長いのにありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!こちらはもっと山あり谷ありですね笑 (8月10日 17時) (レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - うわあ三日で頑張って全部読みました!最高ですね!こんなにリアルで切なさを描いた小説初めて読んだ気がします。 (8月10日 3時) (レス) @page50 id: 6f7661d487 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - フネ55さん» 楽しくて悩ましい大学生活を描きたかったので、嬉しいです!微々たる供給ですが、楽しみにしてくださってありがとうございます! (7月23日 19時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさなさな | 作成日時:2023年5月31日 17時