282:人の好意 ページ34
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JN「月曜日のお昼も空気死んでたよ。怖すぎて聞けなかったけど、何があったのさ。今までゴタゴタしてても表面は結構取り繕ってたのに、ナムジュナ怯えてたよ」
『ごめんなさい。次から普通にします』
YG「普通にしますじゃなくて、
な・に・が、あった？」
『うぅ…今聞かないでください』
ダメなのに。バイト中にも関わらず、頭で考えるだけで涙が出てくる。
YG「待て待て、泣くな。分かったから。な？今日一緒にメシ食いに行こう。ジナと三人で。そこで話聞くよ。ホソギには俺から連絡しとくから」
『連絡しなくて良いです。むしろそんなのしたら迷惑になります』
YG「どういう事？何が起きてんの？」
JN「ユンギ先輩、後にしましょう。Aさんもここでは泣きたくないでしょうから」
ティッシュで鼻をかんで、どうにかまた作業に戻る。
そんなに何かありましたって顔してたのかな…普通にできてるつもりだったのに。
大学裏門から出てほど近いファミレスで、二人の前に座らされてメニューを見ている。
YG「何度言や分かんの？何でも良いっつってんだろ」
『だから、オニオンスープで良いです』
YG「まずちゃんと食え。話はそれからだから」
『オニオンスープだけで十分です』
JN「Aさん、グラタンあるよ。オムライスとか、あ！カルボナーラも」
ホビオッパと食べたカルボナーラを思い出して、またじわっと水位が上がる。
YG「おいジナ！なに地雷踏んでんだよ」
JN「いや、分かりませんってば」
YG「あーもう、適当に頼むからな！」
『お二人で食べられるならどうぞ』
結局今、私の前にはオニオンスープとグラタンが置かれている。
良い香りが湯気と共に運ばれてきて、お腹が空いてくる。
JN「美味しいもの食べたらさ、ちょっとは元気になれるでしょ」
『元気にならなくて良いです』
YG「じゃあそれ、俺らに気づかれないようにしててくんない。そんなに暗かったら、気にかけない訳にはいかないから」
『分かりました』
YG「だーから、そうじゃねえって！」
ユンギ先輩がスプーンをグラタンに差して、私の口に突っ込む。
『あっついです！や、やめてください！はふっヤァ！！火傷しますって！』
YG「じゃあちゃんと自分で持って食え。人の好意は無下にすんな」
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あさなさな(プロフ) - pumpkinさん» たくさん読んでいただきありがとうございます！色んなホソクさんを楽しんでいただけたらと思います。なんとなく似てしまうのはご愛嬌笑 (9月11日 18時) (
レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - 本当にあさなさなさんの世界のホビ素敵すぎます。全作品読ませてもらってます。癒しの時間をいただいてます。素敵な作品をたくさんありがとうございます！！ (9月8日 11時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - 鹿さん» 長いのにありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！こちらはもっと山あり谷ありですね笑 (8月10日 17時) (レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - うわあ三日で頑張って全部読みました！最高ですね！こんなにリアルで切なさを描いた小説初めて読んだ気がします。 (8月10日 3時) (レス) @page50 id: 6f7661d487 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - フネ55さん» 楽しくて悩ましい大学生活を描きたかったので、嬉しいです！微々たる供給ですが、楽しみにしてくださってありがとうございます！ (7月23日 19時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさなさな | 作成日時：2023年5月31日 17時
