272:知名度への忖度 ページ24
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bg「人数多くても、今度は幽霊が増えるからね。僕は粘菌研究会好きだな」
th「僕も好きだけどね」
『二人とユンギ先輩は準レギュラーって感じだよね』
またこの二人とは、月曜日に一緒にご飯を食べる。
新学期。留年などなく全員ひとつ学年が進み、ソクジン先輩はドンイ研究室に入った。
先週の金曜日に集まったランチミーティングでは、新歓祭での勧誘はあまりしないという方向性になった。
去年同様ペーパーだけは置いておく。気が向けば配る。
それで興味を持つ奇特な人がいないとも限らないから、B221には誰かが常在しておく。というより、みんなでお菓子パーティー。
しかし肝はその後。
微小生物の概論で、粘菌の回の授業を真剣に受ける学生を探し出す。
bg「僕、二人に会って一年しか経ってないのか」
『急にどうしたの？』
bg「テヒョナとAが高校の同級生だから、俺も一緒にその気分だった」
th「そんくらいの図々しさはあるよね」
bg「なんでそんな言い方しかできないかなあ！一年とは思えない絆を深めたとか、もっとあるだろ！」
『図々しいを絆に言い換えられるなんて、凄くポジティブだよね』
bg「Aまで！」
ーーーーーーーーーーー
とうとう迎えた新歓祭当日。
B221に四人で集まって、一応茶話会という名目のためたくさん買い込んだお菓子を自分たちで食べながら、のんびりお喋りしていた。
TH「ブルボンの中で、どのお菓子が一番好き？」
JN「ブルボン？何でブルボン縛りなんですか？」
HS「ジナ知らないの？ブルボンのお菓子にハズレはないんだよ」
JN「考えたことも無かったです」
TH「そんな人がウチのサークルにいたなんて…」
JN「Aさんは？ブルボン好き？」
『普通には。ルマンドとか好きです』
TH「王道だね〜」
『テテ先輩は何が好きですか』
TH「え〜迷う！迷っちゃうけど〜やっぱり」
HS・TH「ホワイトロリータ」
HS「だよね、こうフッとした時欲しくなるよね」
TH「そうなんだよ！流石ブラザー！！」
ガシッと抱き合う二人。
だけどこのお菓子の山の中に、ホワイトロリータは無さそうだな。
JN「僕食べたことないです。ここに無いんですか？」
HS「あれ、無いじゃん。テヒョンア買ってこなかったの？」
TH「いや、ルマンドが知名度高いかなって」
HS「俺らが知名度に忖度したらもう終わりだよ」
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あさなさな(プロフ) - pumpkinさん» たくさん読んでいただきありがとうございます！色んなホソクさんを楽しんでいただけたらと思います。なんとなく似てしまうのはご愛嬌笑 (9月11日 18時) (
レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - 本当にあさなさなさんの世界のホビ素敵すぎます。全作品読ませてもらってます。癒しの時間をいただいてます。素敵な作品をたくさんありがとうございます！！ (9月8日 11時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - 鹿さん» 長いのにありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！こちらはもっと山あり谷ありですね笑 (8月10日 17時) (レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - うわあ三日で頑張って全部読みました！最高ですね！こんなにリアルで切なさを描いた小説初めて読んだ気がします。 (8月10日 3時) (レス) @page50 id: 6f7661d487 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - フネ55さん» 楽しくて悩ましい大学生活を描きたかったので、嬉しいです！微々たる供給ですが、楽しみにしてくださってありがとうございます！ (7月23日 19時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさなさな | 作成日時：2023年5月31日 17時
