270:安全運転 ページ22
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HS「合流で車いなくて良かったね」
高速に乗って、少しだけ息を吐く。
『第一関門はどうにかなりました』
HS「正直発進させた直後、死ぬかもって思ったけどね。
緊張する割に、スピードは出すタイプなんだ。ドキドキしたよ」
『ホビオッパの命は私が守ります』
HS「色々不安になってきた」
『オッパはDJお願いします』
HS「あ、はい」
一曲目でユンギ先輩の曲がかかった。
HS「あのさ、A」
『はい』
HS「いや…やっぱりこの曲好きだな」
少し含みのある言い方が気になった。
しかしそれ以降はグルーヴ感のある洋楽をたまにホビオッパが口ずさんだり、インスト部分を歌うのを聞いて、心地よかった。
高速を降りて、ナビをしてもらう。
途中コンビニに寄って、そこでまた運転を代わる。
HS「あー面白い。普通に信号無視するじゃん。運転で人が変わるタイプだね」
『信号無視してません、ちゃんと黄色信号でした』
HS「黄色信号って、注意したら進んで良いって意味じゃないからね」
『分かってますよ』
HS「拗ねない拗ねない。あとはオッパの安全運転で行こうね」
思ってたより、しっかり運転できたつもりなんだけど。
下道では隣でずっと手を叩いて笑ってるし、運転が面白いってどういうこと？
着いた先ではまず宿泊先に荷物を置いて、市場に向かう。
屋台がたくさん並んでて、食べ歩きをする。
特に目的はないまま、ブラブラとその空気を楽しむ。
チヂミやタッカンジョンなど色々買って、一回休憩も兼ねて座るところを探して歩く。
HS「全部おいしいね、いくらでも食べれる気がする」
『でもけっこう食べてますよね。屋台恐ろしいです』
HS「ん、あっち側公園ある。ベンチ空いてるからそこ座ろう」
屋台はアーケードのようで半室内だったけど、公園は完全に外で少し寒い。
手を温めるように、料理が入っているパックを持ち直す。
風寒い！ご飯熱い！って繰り返しながら食べ終わって、公園を見渡す。
二月終わりで、木の陰にほんの少しだけ雪が残っていた。
『あそこだけ雪がありますね』
HS「ほんとだ。ちょっと見てみよう」
砂と混ざってもう綺麗な白ではないけれど、つんつんとつつく。
そのまま人差し指を雪の上で滑らせていたら、斜め前の落枝に黒っぽいものを見つける。
近づいて拾い上げて、ハッと息が詰まる。
感動で声が出なかった。
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あさなさな(プロフ) - pumpkinさん» たくさん読んでいただきありがとうございます！色んなホソクさんを楽しんでいただけたらと思います。なんとなく似てしまうのはご愛嬌笑 (9月11日 18時) (
レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - 本当にあさなさなさんの世界のホビ素敵すぎます。全作品読ませてもらってます。癒しの時間をいただいてます。素敵な作品をたくさんありがとうございます！！ (9月8日 11時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - 鹿さん» 長いのにありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！こちらはもっと山あり谷ありですね笑 (8月10日 17時) (レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - うわあ三日で頑張って全部読みました！最高ですね！こんなにリアルで切なさを描いた小説初めて読んだ気がします。 (8月10日 3時) (レス) @page50 id: 6f7661d487 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - フネ55さん» 楽しくて悩ましい大学生活を描きたかったので、嬉しいです！微々たる供給ですが、楽しみにしてくださってありがとうございます！ (7月23日 19時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさなさな | 作成日時：2023年5月31日 17時
