そんなふうに、見ないでほしい 6【HS】【TH】

251:綺麗だよ ページ3

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その日、まどろんでは目覚めるのを繰り返し、その都度触られたり、おしゃべりしたりした。
夕方の四時くらい、流石にお腹すいたねって、ようやくベッドから抜け出した。


クリスマスだから買って仕込んでいたチキンを頑張って焼いて、ちょっとした飾り付け。
思いのほか食べるのが大変で、来年はやめようってことになった。



















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今年最後のバイトの日、ユンギ先輩は私を見るなり鼻で笑った。





『人の顔見た瞬間に笑わないで下さい』




YG「おい、A」




そして私の耳元まで来ると、小さく一つ。




YG「脱聖女様の感想は？」




すぐに距離を取って、ユンギ先輩を睨む。




『何でそんな…！ていうか、セクハラですよ』




YG「俺とAの間でセクハラも何も無いだろ。やっぱ当たり？」




『やめてくださいよ。…分かっても口にしないでください』




YG「ふーん。綺麗になるって本当なんだな。A、綺麗だよ」




ニヤニヤ楽しそうなユンギ先輩に、羞恥心が勝って何も言い返せないでいたら、ソクジン先輩が来た。




JN「何口説いてんですか？またホソク先輩に怒られますよ」




YG「ジナおはよう。なぁ、今日のAいつもより綺麗だと思わない？」




JN「え？分かりませんよ。あー…しいて言えば、ちょっと血色は良いのかな？

それがどうしたんですか？」




YG「そういう事だってよ」




『ユンギ先輩、本当にやめてください』




JN「そういう事？」




『ソクジン先輩考えなくて良いです！』




YG「そうだぞ、感じろ！ソクジナ！」




結局ソクジン先輩にまでバレてしまった。




『私のプライバシーはどうなってるんですか』




YG「プライベートなお悩み相談室だからな」




『今回の事は全く相談してません』




YG「分かっちゃったんだから、仕方ねーじゃん。



で、で？」




『絶対に言いません』




そう意気込んだのも空しく、ユンギ先輩の巧みな誘導尋問で、クリスマスに初体験だった事を言ってしまう。
慌てて口を押えたけれど遅かった。




YG「ロマンチックだなー。何回も練習して、クリスマスまで待……あれ、ファンタジー？」




JN「ユンギ先輩、人それぞれなんですから。これ以上詮索はやめてあげましょうよ」




YG「一つだけ教えて」




『もうとっくに一つ以上引き出されてます…』


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