250:寝顔 ページ2
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目が覚めるとホビオッパはまだ眠っていた。
目も口もピタッと閉じられていて、規則的な呼吸を繰り返す。
綺麗な寝顔。
まだはっきりしない頭で、少しの間眺めていた。
あ、でも待って。
私、とうとう一線を越えてしまったんだ。
急に恥ずかしくなって、枕に顔をうずめる。
ユンギ先輩、なんだそんなもんかって、ならないです。朝いちで血圧がぐんと引き上げられる。眩暈がしそうだ。
ふと腰を抱かれて引き寄せられる。
HS「んー、おはよう…
顔見せて」
枕をギュッと握って、ホビオッパの方に顔を向ける。
『…おはようございます』
HS「んふ…かわいい」
また枕に顔を戻す。
肌に直接あたるシーツが、近くに感じる体温が、全部キャパシティオーバー。
「うぅ…」と小さく呻くと、ポンと肩に腕が乗る。
HS「こっち向いてよ」
少し甘い滑舌に、キュンキュンする。
肩を掬われるようにして、今度は身体ごとオッパに向ける。
とろんとした目が、さらに細められる。
HS「はぁ…お腹空かないって、本当だね。
今日はご飯いらないかも」
『オッパ？』
いつも朝ごはんからきちんと摂って、ライフサイクルをあまり崩さないオッパが、そんなことを言うのは珍しくて聞き返す。
そういう私も、お腹は空いてないんだけど。
HS「胸いっぱいになって、満腹中枢とかにもドーパミンが働くってやつ。
本当にヤバい、ずっとこうしてたい」
「んーーー！」って可愛い鳴き声で、ぎゅっぎゅと抱きしめられる。
『良いですよ。クリスマスって言っても、他の予定もないじゃないですか』
HS「良いの？Aにいっぱいちょっかい出すけど」
『え？』
HS「こことか、ここ？あとこっちも」
『きゃぁ…あっ！あぁ…』
背筋や首筋を撫でられ、胸の先までかすっていく。
その指が、首元でつと止まる。
HS「ネックレスだけ付けてんのも、めっちゃえろい。
一緒に揺れてた」
昨日の夜からつけっぱなしにしていて、外すのを忘れていた。
ネックレスのチェーンに指をかけて、私の鎖骨をじりっとなぞる。
『あ…ん、やっぱりお腹すきました』
HS「もうダメ。A良いって言った」
また背中に回ってきた手が、子供をあやすようにポンポンと叩く。
それに安心して私も、オッパの背中に手を伸ばす。
ベッドから出るのも寒いし、その振動にうとうとしてくる。
別にいっか。
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あさなさな(プロフ) - pumpkinさん» たくさん読んでいただきありがとうございます！色んなホソクさんを楽しんでいただけたらと思います。なんとなく似てしまうのはご愛嬌笑 (9月11日 18時) (
レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - 本当にあさなさなさんの世界のホビ素敵すぎます。全作品読ませてもらってます。癒しの時間をいただいてます。素敵な作品をたくさんありがとうございます！！ (9月8日 11時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - 鹿さん» 長いのにありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！こちらはもっと山あり谷ありですね笑 (8月10日 17時) (レス) id: 182cc2cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - うわあ三日で頑張って全部読みました！最高ですね！こんなにリアルで切なさを描いた小説初めて読んだ気がします。 (8月10日 3時) (レス) @page50 id: 6f7661d487 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - フネ55さん» 楽しくて悩ましい大学生活を描きたかったので、嬉しいです！微々たる供給ですが、楽しみにしてくださってありがとうございます！ (7月23日 19時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさなさな | 作成日時：2023年5月31日 17時
