OFF ページ8
八乙女side
事故ったのは記憶にあって
薮たちが揃いも揃って見舞いにきてくれた
けど、薮の傍にいた彼女の存在が
気になってしょうがない
だって萌と話している姿を見ると
いつも泣きそうな顔してるから
萌「光…、」
あれから俺はバイクに乗るのを辞めて
両親が海外にいるから
しばらくは萌の親に世話になっている
『あ、ごめん
なんの話だっけ…?」
萌「…ううん、何でもない」
目の前には、大ちゃんと
伊野ちゃんと話す笑顔の彼女がいた
俺には見せたことないような笑顔
『なんかさ、俺
大切なもん忘れてる気がするんだよな…』
萌「なんでそう思うの?」
『徐々に記憶戻りつつあるけど…
なんか足りないっていうか…』
そう、記憶を忘れる前の俺は
なんか守りたいものがあった
バイクで事故ったのも
そのためだっのか…?
萌「どうだろうね…
忘れてるってそんなに
大切なことじゃないかもしれないよ
1から初めてみるのもアリなんじゃない?」
1から始める
先生からも言われた…
記憶は無理して思い出す必要はない
何か物や場面で思い出すと
新しい人生だと思えって言われても
俺には無理かもしれなけど…
『そう…かもな』
萌「そうだよ!」
この時、無理やりでも
君を思い出せたら
どうなってたんだろうな…
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作者名:葉月 | 作成日時:2017年4月30日 23時