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それが友達としての仲間意識からくるものなのか、それともまた別のものなのか、今の私には判断できなかったが、晴れやかな気持ちになった事だけは確かだ。
すると、ふと丸山さんと目が合い、優しい笑みを返された。
しかし、それもほんの一瞬の事で、すぐにいつもの元気溢れる笑顔を浮かべると、ピョンッとサンルーム内に入ってきた。
「おお〜！こん中けっこう広いんやな！居心地も良さそうやし」
サンルームの中を見回しながら、丸山さんが感嘆の声を上げる。
『丸山さんも、良かったらぜひ使ってください』
「おん、ありがとう───」
『？』
なんだろう。ジッと見つめられている。
優しい表情こそ変わらないものの、私の顔面に穴が空いてしまいそうな程、真っ直ぐと視線を向けられていた。
『あ、あの･･･』
「Aちゃん、なんかええ事でもあったん？」
『へ？』
「いや、なんかいつもより嬉しそうっていうか、晴れ晴れした感じやな〜って」
『そ、そうですか？』
「おん」
そう指摘されてすぐに思い当たる節もなかったが、もしこの顔がニヤついていたのだとしたら、そうとう恥ずかしい事である･･･。
「そら新しい友達できたからな」
「友達？」
すると、飄々とした大倉さんの声と共に、頭の上にポンと手が載せられた。
『うっ･･･！？』
そして次の瞬間、そこへ重みが加わる。
「ちょ、大倉なにしてんの？」
「Aの身長てアゴ載せんのにちょうどええねんな」
『･･･たつ君･･･重い･･････』
私からは何も見えないが、どうやら後ろから、肘置きならぬ顎置きにされているらしい。
グググ･･･と少しずつ重みを加えられていき、段々としんどくなってきた。
「何アホな事言うとんねん。Aちゃんが可哀相やろ、やめよし」
『ゎ･･･』
溜息混じりな丸山さんの声が聞こえると、ほぼ同時に少し汗ばんだ手に手首を掴まれていた。
そしてそのまま引き寄せられると、柑橘系の匂いがふわりと鼻を掠めていく。
見上げた目の前には、先程よりも近くなった丸山さんの姿があり、そして頭の上の重みもなくなっていた。
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匿名希望 - 更新ありがとうございます！めちゃくちゃ好きです！ (2022年10月11日 1時) (
レス) @page27 id: cc9a8b8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 更新ありがとうございます！続きがたのしみです◎ (2022年4月5日 4時) (レス) @page4 id: d8f1726f33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2022年4月3日 17時
