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あれ？タメ語ってこんなだったっけ？
段々と自分でも訳が分からなくなってきた。
しかし、隣で目尻に涙を溜めるほど大笑いしてる彼の姿を見て、少しホッとした。
「アッハハ･･･ハ〜･･･なんかもう疲れたわ」
そう言いながら深呼吸をし、目尻の涙を拭っていた。
そして彼はすぐに真剣な表情に戻ると、う〜ん･･･と唸りながら腕を組む。
「せやなー、忠義君って結構長いしなぁ、かと言って呼び捨ても嫌やし･･････"たつ君"とか？」
『たつ君･･･』
「うわ、なんか自分で君付け強要すんのもキショいな」
『いえ、そんな事は･･･ない、と、思う』
自分の両腕を擦りながら苦い表情を浮かべる彼に、私は慌てて首を横に振る。
しかし、相変わらず慣れないタメ口に、日本語は不自由なままだった。
「フッ･･･ガチガチやんか。ま、これから少しずつやな」
そう呟いた言葉は、なんだか彼自身にも向けられているような、不思議なニュアンスに聞こえた。
それから、たつ君はひとつ伸びをして、缶ビールを一口煽る。
「───あ〜！二人ともここにおったんか！」
すると突然、私達の後ろから安堵の入り混じった声が響いた。
振り返れば、サンルームの出入り口に丸山さんが立っている。
『丸山さん、おかえりなさい･･･！』
「おかえりー」
「ただいまぁ。家ん中、電気点いてんのにさ、誰もおらんから、あれぇ？と思って」
そう言って照れたように笑った丸山さんの頬は上気していて、額に薄っすらと汗をかいていた。
加えて、ショルダーバッグもいまだ肩から提げたままで、帰宅して間もない事が伺える。
「なんや寂しくなったんか、ええ歳のオッサンが」
そして、隣のたつ君も丸山さんの様子を見てそう言うと、キャッキャと笑い声を上げた。
「いや寂しいって言うか、ちょっとはビックリするやんか」
「あ〜、電気点けっぱなしで家出ちゃったんかな、とかな」
「そうそう。まぁ、ちょっとは寂しかったけど」
「結局寂しかったんや！」
ゲラゲラと笑いながら丸山さんとじゃれ合うたつ君の姿に、どうしてか私もつられて笑ってしまった。
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匿名希望 - 更新ありがとうございます！めちゃくちゃ好きです！ (2022年10月11日 1時) (
レス) @page27 id: cc9a8b8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 更新ありがとうございます！続きがたのしみです◎ (2022年4月5日 4時) (レス) @page4 id: d8f1726f33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2022年4月3日 17時
