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「はあ〜･･･、よし、ほんならAも運ぶん手伝って」
『あ、私もですか･･･？』
「ヒマやろ？」
『･･････わかりました』
何食わぬ顔でこちらを見た大倉さんに、私は渋々と頷いた。
家に居るからって、別に暇な訳じゃないんだけどな･･･。
しかし、そんな反抗的とも捉えられるような胸の内を言う勇気は、当然ながら私には備わっていない。
私は溜息を飲み込んで、言われるがままに観葉植物を運ぶのだった。
「───おお、めっちゃええ感じやん」
全ての鉢植えをサンルームに移し終え、並んだ植物達を眺めながら、大倉さんが満足気に声を上げる。
リビングルームから繋がるこのサンルームは、天井もガラス張りの造りになっており、真上からの太陽光を存分に採り入れられるのだ。
加えて、遮光用のロールカーテンも付いているから、真夏は直射日光を遮る事もでき、とても重宝している。
すると大倉さんが、サンルームの端に置いていたスツールに腰掛け、深い溜息と共に天を仰ぐ。
初夏の日差しを浴びながら、そっと目を閉じた横顔は、まるで彫刻作品のように綺麗だと思った。
「むっちゃ気持ちええな〜。ベンチとか置いてここでダラダラしたいわ」
彼のその発言に、私はふと地下のトランクルームの存在を思い出した。
『あるかもしれないです』
「え？」
『ベンチ』
「何ではよ言わんの？」
『すみません･･･』
大倉さんからジッと視線を向けられ、私は少し萎縮してしまう。
すると、彼はのそりと立ち上がって、そのまま私の真正面までやって来た。
今度はいったい何を言われるのだろうかと、不安混じりに大倉さんを見上げると、その口元に僅かな笑みが浮かべられる。
『いたっ･･･！？』
しかし、次の瞬間に訪れたのは、額へのパチンッという衝撃だった。
『な、何でまたデコピンするんですか･･･！？』
先程の一発目よりは威力も弱く、加減をしてくれたのは伝わるが、そのような制裁を受ける理由がわからない。
だが、目の前の大倉さんは、さも当然だと言わんばかりに腰に手を当て、人差し指を立てた。
「不要な"すみません"1回につき、デコピン1回な？」
『ええ！？い、いつの間にそんなルールができたんですか！？』
「今や」
『そんな･･･』
理不尽な。
『せめて、"不要"の判断基準を教えてもらわないと困ります･･･』
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めめこ(プロフ) - 匿名さん» 癒やしだなんて･･･！こちらこそ、ありがとうございます！ (2022年4月3日 8時) (
レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 夜な夜な作品読ませていただいています、日々の癒やしです、ありがとうございます！ (2022年3月30日 2時) (レス) @page45 id: d8f1726f33 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - みーこさん» まさにうちキュンに影響された作品です(笑)引き続き応援よろしくお願いします！ (2022年2月21日 22時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - うちキュンですね♡何か本当に頭の中にこのストーリーの映像が浮かびます(^^)応援しております！ (2022年2月20日 23時) (レス) @page24 id: bdc8ba7bac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2022年2月11日 20時
