□39(丸山side) ページ39
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大倉が寝ぼけ眼でリビングに入ってきたのは、2本目のビールに手を付けようとしていた時だった。
「もう晩酌？ちょっと早ない？」
「でももう5時やで？逆にお前もようこの時間まで寝られたな。夜寝られへんくなるで？」
ベッドに伏せていた方だろうか、片側にだけ派手についた寝癖を指差し、俺は笑いながらそう返した。
「ホンマやで。もう、あいつのせいでサイクル狂ってもうたわ･･･」
「"あいつ"って、Aちゃん？」
「んー」
大倉は目を擦りながらこちらまでやってくると、「ありがとう」と俺の上着をダイニングチェアの背に引っ掛け、そしてそのまま向かいの椅子に座った。
「あいつさ、風邪引いてもうて」
「うん、そんな感じしたわ。なんでなん？」
金曜の朝、彼女を見かけた時は別段体調が悪そうな様子はなかった。
となると、大きく事が動いたのはその後だろう。
俺が大阪に行ってから何があったのかが気になり、あえて理由は付け加えずに、直球に質問を投げてみる。
すると大倉は、少しだけ眉根にシワを寄せ、頬杖をつきながら俺へ視線を向けた。
「───俺が、雨の中あの子の事待たせてたから」
「は･･･」
微塵も予想がつかなかった回答に、俺はぽいぽいと口に入れていた柿の種を、1つテーブルに落としてしまった。
「家のカードキー失くしたと思って、マネージャーが取りに行くからスペア持って外で待ってろってAに言ったんやけど」
いつの間にかAちゃんの事も呼び捨てやし･･･。
「結局マネージャーが本番中に見つけてくれててさ。だから、そのマネージャーもわざわざAのとこになんて行かへんし･･･」
「それでAちゃん、外でずっと待ってたんか」
缶からグラスに注ぎ直したビールを一口煽る。
ピリピリとした炭酸の細かな泡が、やけに喉にしみて感じた。
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めめこ(プロフ) - 匿名さん» 癒やしだなんて･･･！こちらこそ、ありがとうございます！ (2022年4月3日 8時) (
レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 夜な夜な作品読ませていただいています、日々の癒やしです、ありがとうございます！ (2022年3月30日 2時) (レス) @page45 id: d8f1726f33 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - みーこさん» まさにうちキュンに影響された作品です(笑)引き続き応援よろしくお願いします！ (2022年2月21日 22時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - うちキュンですね♡何か本当に頭の中にこのストーリーの映像が浮かびます(^^)応援しております！ (2022年2月20日 23時) (レス) @page24 id: bdc8ba7bac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2022年2月11日 20時
