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『へぇ〜、土曜日のお仕事って、テレビの生放送だったんですね･･･！』
「そうそう、スタジオが大阪やから、いつも金曜の夜には前乗りしてんねん」
『凄いですね･･･！知ってる人がテレビに出てるって、なんだか私まで嬉しくなっちゃいます･･･！』
「ハハッ、なんやそれ！そんな感想言われたん初めてやわ」
丸山さんが作ってくれた赤出汁のお味噌汁を啜りながら、そんな他愛のない談笑をする。
『何ていう番組ですか？今週、必ず観ます！あ、一応録画もしておこう･･･』
私はいまだに使い慣れていないテレビのリモコンを手に取ると、無数のボタンの中から録画設定の画面へ切り替わりそうな物を探す。
あ、これかな？
“番組予約”と書かれたわかりやすいボタンを一度押してみると、50インチの大画面が切り替わった。
様々な配色で区切られた四角い枠に、びっちりと細かな文字で番組の内容が書かれている。
画面上に簡易的に表示された操作方法を確認しながら、どうにか土曜日の番組欄まで辿り着いた。
「サタデープラスって番組名で、7時半からのやつ」
『サタデープラス･･････サタデープラスですね。探します･･･！』
しかし、私は中々その番組名を探し出せず、番組表内を何度も左右に行き来する。
「ああ〜、行きすぎ行きすぎ」
『え！？』
「あ、ちゃうちゃう、反対や」
『す、すみません･･･』
丸山さんが指示を出してくれるも、私はそれにうまく応えられず、全く違う操作をしてしまう。
テレビ番組の予約もろくにできないとは、なんと情けないのだろう。
こんな自分はいったいどんな目で見られているのだろうかと、チラリと丸山さんへ視線を向けてみると、頬杖をついた彼と目が合ってしまった。
いや、むしろずっと見られていたのかもしれない。
恥ずかしさのあまり私は慌てて目を逸らし、そしてやり場のなくなった視線の先を取り敢えず手元のリモンコンへとやる。
すると、隣で丸山さんがクスリと笑う気配がした。
「───サタデープラスはTBS系やから、ここな」
そして、優しく穏やかな声でそう説明すると共に、私の手の上からそのままリモンコンを取る。
自分の手の甲に重なった、彼の温かい大きな手。
心臓がバクバクと派手に脈打ち、同時に顔へと熱が集中していく。
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めめこ(プロフ) - 匿名さん» 癒やしだなんて･･･！こちらこそ、ありがとうございます！ (2022年4月3日 8時) (
レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 夜な夜な作品読ませていただいています、日々の癒やしです、ありがとうございます！ (2022年3月30日 2時) (レス) @page45 id: d8f1726f33 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - みーこさん» まさにうちキュンに影響された作品です(笑)引き続き応援よろしくお願いします！ (2022年2月21日 22時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - うちキュンですね♡何か本当に頭の中にこのストーリーの映像が浮かびます(^^)応援しております！ (2022年2月20日 23時) (レス) @page24 id: bdc8ba7bac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2022年2月11日 20時
