艶やかな皇女は道化の幼馴染【番外編】

誕生日デート1〖日々樹渉誕生日記念〗 ページ1

「渉、朔間先輩から貴方の誕生日に、と演劇のチケットを頂いているのですが、一緒にどうですか?」

朝食をとりながら、いよいよ明日が誕生日、という渉にサプライズで用意していたものを見せる。

前々から朔間先輩と準備をしていたので、チケットは朔間先輩から貰った。というのは嘘ではないですよ?

「おや、零に感謝をしなければ。えぇ!行きましょう!!!ちなみに、演題はなんなのですか?」

「オペラ座の怪人ですね。オペラ座の怪人は以前奇人で集まったときに渉が観たい。とこぼしていた物では?」

しかも、席が最前列のど真ん中。そう伝えると、顔を覆って「.....れい」と呟き動作を停止した渉。おやおや、髪の隙間から見えている耳が真っ赤ですよ

「どうせですし、私は女物の服を着ていきましょう。観劇が終わったらデートでもしましょうか?」

「!時間は大丈夫なんですか?」

「えぇ。課題等も全て終わらせてありますから」

それに、明日は貴方の誕生日ですから。この言葉は飲み込んで微笑みを浮かべる。

「あぁ、そうだ。渉。スカートとパンツ、どちらがいいですか?」

「ーーーーがいいですかね。」

「ふふ。わかりました」

今は冬ですし、もうすぐバレンタインなので茶色系にするか、黒系にするか迷いますね。

どうせですし、髪も渉の瞳と同じ紫のバレッタで纏めましょうか。アクセサリーを紫で統一してもいいかもしれません。

プレゼントもちゃぁんと用意してあるので喜んでもらえると嬉しいですね。

意味を考えると少し重すぎる気もしないでは無いのですが、なにせ渉によく似合いそうだったので仕方がないですよね。

劇は昼からなので、夜のレストランもとっているんですよ。少しお値段は張りましたが、昔、芸能界にいたときに稼いだお金や、紅月(いま)の活動で稼いだお金がありまっているので、特に問題はありませんでしたね。

「渉、明日はどうか楽しんでくださいね。」

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遅くなりましたが、お気に入り登録並びに高評価有り難うございます。
此れからも、「艶やかな皇女は道化の幼馴染」をよろしくお願いします。

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