35 ページ35
.
んん…、
ふと目が覚めて、ゆっくりと目を開けた。
「 痛っ 」
その途端に頭痛が起こる。
…ああ、泣きすぎたせいか
起床後すぐは忘れていた祐也くんの事
忘れていたかったな、なんて
しっかりと目を開き天井を見上げる。
「 …あれ?ここ 」
ベッドの上に寝ていたから、きっと岳が運んでくれたんだと
そう思っていたのに
「 祐也くんの家、」
見覚えのあるこの寝室は明らかに彼の。
でもこの部屋には誰もいない。
…なんで
変な胸騒ぎがして、走ってドアを開けると
ソファーに座っている人影が動いた。
…なんだ、良かった
「 祐也くん… 」
手「 やっと起きた、おはよう 」
振り返って微笑むその顔は
心配しなくていいよ。と言ってくれてるみたい
立ち上がり、私の目の前に立つと
優しく 抱きしめてくれた。
手「 A、」
私の名前を呼ぶその声が凄く愛しい。
窓を見ると、既に真っ暗で
今日の朝 あんなに喧嘩したのもなかったことのよう
こっちおいで、って
ソファーに座らされ 水を持ってきてくれた。
相変わらずどこまでも気が利く。
かなり寝ていて喉が渇いたから
全て飲み干すと 隣から笑い声が聞こえた。
手「 疲れたね、ごめんね 」
「 …ううん。いいの 」
頭を撫でながら触れられてよかった、って
優しく話しかけられる。
「 祐也くん、私まだ好きだから 」
手「 俺も 」
「 …良かった 」
何も変わってなかった。
彼の気持ちは離れてなかった。
急な安堵から、思いっきり抱きつくと
背中に手を回して撫でられる、
手「 仲直りしよっか 」
「 …うん!」
お互いちゃんと謝って
もう 祐也くんもあんなことしないって誓って
私も従兄弟でも気をつけることを話した。
これで全て解決。
手「 じゃあここで待ってて 」
「 …え?」
折角だから今から甘やかしてもらおうと思ってたのに
いい子だから、って部屋から出ていく。
普通のことなのに
やっぱりあれがあってか、凄く不安になっちゃうな
祐也くんは迎えに来てくれたのに。
とにかく大人しく待っていると
急に部屋の電気が消えた。
.
413人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵ゆき - 1つお願いが。まだまだ新米ですが小説が書こうと思います。で、少しこのお話に似てしまうと思うのですが、このお話の名前を小説に出していいか聞きに来ました。。 お返事待ってます。 (2019年4月6日 22時) (レス) id: 4e7532b7f3 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きみえさん» きみえさん、コメント嬉しいです!ありがとうございます〜!!(≧▽≦) (2018年10月5日 22時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
きみえ(プロフ) - 切ない、、、大好きな作品です!!続編楽しみにしています!!これからも応援してます! (2018年10月5日 22時) (レス) id: 07ca606d01 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きたにかこやまさん» きたにかこやまさん、コメントありがとうございます。無事こちらは完結しましたが、まだまだ続くのでぜひ応援してくださると嬉しいです(^_^)! (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - ナナしさん» ナナしさん、何だか読まれてしまってコメントを返せずにいました。ごめんなさい。私的にこの小説はもっと続けたいので最後まで見守ってくれると有難いです。(^_^) (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:真子 | 作成日時:2018年8月13日 2時