誰の子だって愛しい子 (ページ25)

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Part23 ページ25

『こんな私で良ければ、ユキまで愛してやってあげてね。
これからも宜しくお願いします。』

私は涙ぐみながら、微笑んで、そう答えた。
マレウスの瞳からも涙が零れていた。

マレウスは優しく私を抱き寄せ、苦しいくらい抱きしめた。

……クリスマス当日

豪華客船で1泊し、次の日の午前中、一軒家に帰った。
帰って直ぐにリリア、セベク、シルバーに
左手の薬指につけた指輪を見せた。
3人とも、祝福をしてくれた。
そして、この婚約の件で4人は城に用があるらしく城に向かった。

残された私とユキは夜、クリスマスパーティをしようと、料理の準備をしていた。
2人の時はここまで豪華じゃないが、この様に沢山料理をしたものだ。
チキン、シチュー、ローストビーフ、ケーキ、そして、マレウス用の氷菓のケーキ。
他にもご馳走を沢山用意した。夜が楽しみだな。

ユキ「あ！みんな帰ってきた！」

ユキはそう言って、しっぽを振った。

ｶﾞﾁｬｯ
リリ「ユキ！良い子にしておったか？」

ユキ「うん！僕、いい子にしてたよ！」

マレ「凄い量の料理だな。」

『クリスマスだし、張り切っちゃった(笑)』

セベ「A様！！お疲れ様です！！」

『後で皆んなで食べようね～！
それで…シルバーは半分寝てるのね(笑)』

シルバーは立ちながら寝息を立てている。

『皆んな、お疲れ様。』

そう言って私は微笑んだ。

リリ「そちらこそじゃな！」

セベ「A様こそ、豪華な食事をありがとうございます！！」

マレ「Aとユキこそ、お疲れだったな。」

ユキ「僕はママと一緒だから楽しかったよ！！」

『ふふ、ママもユキと一緒だから楽しかったよ。』

私はユキを抱き上げ、頬っぺを
ユキの餅のように柔らかい頬っぺにくっつけた。

『夜が楽しみだね』

マレ「そうだな。」

……ユキは小さな寝息を立てている。

今はPM2:00。

ユキのお昼寝の時間なのだ。

ユキを寝かせ、私はマレウスに結果を聞きに行った。

結果とは、マレウスが今日会いに行った人物に関する事だ。

『マレウス、皆んな、
おじ様とおば様なんて言ってた…？』

リリ「ほれ、とにかくここに座れ。」

『うん…』

私は緊張の面持ちで、椅子に座った。

リリ「実はな……」