35時間目 恐怖 ページ35
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放課後、掃除担当で残っていると
『あれ、プリント落ちてる』
おそらく殺せんせーが落としていったであろうプリントが教卓の下に落ちていた。
な「届けてきたら？」
『うん！』
多分殺せんせーはすでに職員室に行ってるはず。
職員室に向かうと、何やら渚くんが盗み聞きをしている様子だった。
何してるんだろう？
私はとりあえずプリントを渡すために扉を開けた。
渚「…A、」
すると中からなぜかおじさん…理事長がいた。
しかし、私は烏間先生とかぶり、理事長には見えない様子だった。
學「E組のようにはなりたくない。95%の生徒がそう強く思うことで、理想的な比率は達成出来る…」
殺「…なるほど、合理的です。それで５%のE組は、弱く惨めでなければ困る、と。」
…弱く惨めでなければ困る？
『どういうこと…？』
私は殺せんせーの横に行って理事長に向かって聞いた。
學「…おや、Aさん。聞いていたのですか。…あなたは気にする必要はありません。」
『え？』
學「中間テスト頑張ってくださいね？」
理事長は私の頭にポンッと手を置くと、職員室を出て行った。
イ「…あんたあの人と知り合いなの？」
イリーナ先生が、放心状態の私の元にあるいてくる。
その声で我に帰ると恐怖で身が震え出した。
おじさんって…あんなに怖い人だったっけ？
『…うん。一応…でも、』
イ「…まあいいわ、大丈夫？」
イリーナ先生は私が震えているのに気づいたのか、それ以上は聞かないでくれた。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月26日 14時
