36時間目 バツ ページ36
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次の日も、先生の鬼勉強は続いていた。
殺「ぜー、ぜー…」
しかし、昨日のことで何かにスイッチが入ったのか今日は昨日よりも必死だった。
そのせいで教卓のところでぐたっとしてる。
皆は殺せんせーの所に行ったけど私となぎひこはそれを座って後ろから眺めていた。
莉「今なら殺れるかな…！」
岡「なんでここまで一生懸命先生をするのかね〜」
殺せんせーは岡島の言葉に対して
殺「ニュルフフフ、全ては皆さんのテストの点を上げるためです！そうすれば…」
と言うと、目をキラッと光らせて何かを妄想したのか顔をピンクにさせていた。
この顔ってなにか変なこと考えてる時だったよね…何を妄想したんだこの変態タコ！！
三「…いや、勉強の方はそれなりでいいよな」
矢「うん…！なんだって暗殺すれば賞金100億だし」
莉「100億あれば成績悪くてもその後の人生薔薇色だしね〜！」
殺「ニュヤ？！そ、そういう考えをしますか？！」
どうやら、皆は今回の中間テストも相当やる気ないみたい。
私となぎひこは困った顔で皆の後ろ姿を眺める。
岡「俺たちエンドのE組だぜ、殺せんせー…」
三「テストより暗殺の方が、よほど身近なチャンスなんだよ…」
突然ネガティブ思考になった皆を見て、殺せんせーは怒ったのか下を向いた。
殺「…なるほど、よく分かりました。今の君たちには暗殺者の資格がありませんね。全員校庭へ出なさい。」
そう言った殺せんせーの顔は今まで見たことない紫色で、バツがついていた。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月26日 14時
