ルック・アス【掃き溜めの星】 (ページ25)

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私の過去3【金色愛誓】ページ25

あぁ楽しい、あぁ愉快。

自分が今までどれだけ小さな世界に居たのか思い知らされる。

私より幼い弟の泣き顔とは全く違う顔

私の兄の驚いた顔とはびっくりするほど違う顔

あんまり覚えてないけれど。

「ね、君はどう？………あれ、おーい」

返事がない。可笑しいな、まだ少ししか締めてないよ

まぁ、いっか。また新しいのを連れて来たらいい

「ほら早く行ってよ、新しい奴用意して」

さっき息絶えたはずの男が、目の前で首を縦に振ってこの場から立ち去る。

どうして生きてるの？そんなの私にもわからない。いつの間にか蘇生でもできるようになったのか。私はヒーラーだったのか？

馬鹿馬鹿しい

あんなのはただの人形。生きてない。私のただの操り人形。

私の言う事しか聞かない、つまらないマリオネット。

「……笑うとかできないわけ？ほら、笑いなよ」

にっこりとこの場に不似合いな太陽の様な笑顔を向ける幼い少年。

私が最後に見た兄の姿。

そうだ、従順奴を作ったら、兄弟を探そう。

大丈夫。きっと見つかる。この世にいる限り、見つけられない人なんていないんだ。

「……遅かったね、それが新しいの？じゃあ君は、もう要らないね」

表情を一切変えることなく、その場で崩れ落ちる。

大きな血溜まりを作って