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俺の過去11【黒柳暗亥】 ページ15
「……っクソ!!」
影に入り、門を潜る
「走れ練磨!!」
「で、でも皆が……!!」
「……ッぅ…!」
練磨の腕を掴んで、ただ走る。
振り返らない様に、前だけを見て。
練磨は泣きながら足を動かす。
皆を見捨てた怒りと苦しみに心を抉られながら
兎に角無我夢中で走って、もうさせられ場かは見えなくなった。
気が抜けて、雫が頬をつたる。
「……だめだ だめだ……!!」
泣いちゃダメだ。
俺はアイツらの、練磨の兄貴分なんだから。
「…練磨…泣いててもいいから、聞いてくれ」
「……?」
鼻を啜りながら、俺の話を聞いてくれる。
「…アイツらがどうなったかは分からない。
…俺達が、あいつらの分も生きて…この世界を知るんだ。
アイツらの生きれなかった人生を…俺達が…」
「……うん!」
涙を拭いて、ニッと笑う。
「だから練磨、死にたいとか、自分から死んだりとか、絶対にしちゃダメだからな……?」
「うん!黒柳くんもね?」
「……あぁ、絶対 しない…」
アイツらの分も生きて、見て、聴いて
アイツらの分も、復讐するんだ………
(○・ω・)ノ----end-----
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