ルック・アス【掃き溜めの星】 (ページ13)

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俺の過去9【黒柳暗亥】ページ13

バキッ

乾いた音が響く。

「………ッ！！」

影から戻った俺は、勿論殴られた。

「テメェどこに行ってやがった！」

「…岩陰に……」

「持ち場から離れてんじゃねぇ！！」

次は腹を殴られた。

いつもより強めにお前は逃げられないと言うように…

突然の事があって、今日は皆早めの休みになった。

「黒柳くん、大丈夫……？」

「黒柳大丈夫か！？」

皆が駆け寄ってくる。

「大丈夫…それより皆、聞いてくれ…！」

俺は、影に入ったこと、今日、逃げる事を皆に話した。

こんな所を出るなら、早いほうがいい。

何の知識もない俺は、すぐにそう考えていた。

「…黒柳くんも、そんな事が…？」

「黒柳くんもって…まさか練磨も影に入れるのか！？」

もしかしたら、俺の他にも同じ力を持ったやつが…

「うぅん…私は、月の光を浴びたら…電気が出来るの…」

「電気……？」

太陽光も何も知らない俺は、よく理解出来なかった。

「…練磨、その電気を使えば＿＿＿」

「決行は今日の晩、寝静まってからだ…いいな？」

「うん…！！」