猫田くん気がつく ページ29
「でもひかりちゃん声掛けたんでしょ?横取りみたいなの好きじゃないかな」
光城「え?ううん俺たちはえめかれに連れていけって言われただけだし、それに俺たち早く行かなきゃならないからさ」
ね?と言われ特待生を見れば見逃せなかった。あの瞳はどこかで.......
薄暗い、それでいて妬むようなどす黒い何かに思わず息を飲んだ
「Aくん、私の邪魔するの?」
神谷「おいめす!なにAさんに言ってんだ!だいたいお前の噂、聞いてるからな」
森「実は俺もだ、特待生はあまり良い噂を聞かない。そんな子を俺たちの大切なユニットメンバーに紹介するのはちょっとな。鵜呑みにしてるわけじゃないんだが、信用がない人を連れていくのは気が引けてた」
攻めるような視線に彼女はますますこちらを睨んでいて、ポツリとつい本音が出てしまった
「なんでそんなに敵対心むき出してくるの?そんなに俺が邪魔?」
「.......っそんなわけじゃ」
「ならどうして?それとも君も部外者?」
外から来たものなのかと意味を込めていえば見開かれた瞳に確信した
あぁ、彼女はヒロインの座を守ろうとする成り代わりだ
「.......ねぇ君は「あんたには何もわかんないよ!」」
思い切り突き飛ばされて転ぶ、彼女はかけていってしまって、みんなが心配そうに駆け寄るもそんなこと頭になかった
ねぇ君が成り代わりなら君のゴールは何?
主人公を奪ってしまった僕だけど
君のゴールはどこ?
君も僕みたいに命を握られてる?
それなら僕を除外したいのはわかった。彼女はきっと神様の気まぐれの椅子取りゲームに参加させられてる。
それならやっぱりおれは
神谷「Aさん!!」
「え?あ、なに?」
愛「何じゃねぇよ!急にぼーっとしてどっかぶつけたか?しかしなんなんだあの女」
光城「まぁまぁ、何かあったのかもしれないし俺たちも失礼な事言っちゃったしさ!
怪我ないかな?」
立てる?と言われて差し出された手のひらを握り立ち上がる
そこで気がついた、手の硬さに
この手はきっと声優だけじゃない、努力してる人の手だ
「.......大丈夫、よしなんか変な雰囲気になってごめんね!俺このあと空いてるし!良かったら連れてってよ!」
光城「え?本当に大丈夫?」
「言い出したのそっちじゃん!それにやっぱりなんとしてでもやり遂げなきゃならないと思ったからね」
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作者名:ゆめの | 作成日時:2019年3月1日 15時