懐かない子猫 ページ9
「それよりなんで俺まで呼び出されたわけいってくれる?暇じゃないんだけど」
どっかの誰かさんのせいでと口をとがらせがら、ジュンくんの服の裾を掴んで言う彼は可愛いと素直に思う
side巴日和
巴「まぁ確かにこの子まで呼ばれるって不思議だね、確かにうちの事務所の子みたいだけどこの子は声優なんでしょ?」
七種「ええ!よくぞ聞いてくれました!実はですね!Aには曲を書いて頂こうかと「却下」一切迷うことの無い拒否!ここまで来ると感心しますなぁ!」
「そんなくだらない事のために呼んだなら帰る!ねぇじゅんこのあと暇?暇ならちょっと付き合って!もっと歌を歌って欲しい!聞きたい!」
漣「え?!あ、えっとまぁ空いてますけど.......それならまた教えてくれます?」
その会話に違和感を覚えて止めるとジュンくんさえ嫌な顔をしてきた、ジュンくんのくせに生意気なんだね!!
巴「それよりも!どういう事?教えてくれるって.......」
漣「あー実は今Aに歌のレッスンして貰ったって言うか.......」
「声の出方安定してないし歌ってるだけだったからちょっと教えただけだよ。」
さてと帰ろうと立ち上がりかけた彼の目の前に毒蛇が立てば益々眉を顰めた本当にこの子わかりやすい子だよね!うんうん
七種「今の話は本当ですか?」
「そうだけど。言っておくけど俺先に言ったよね?好きなようにさせてくれないならはいらないって。やりたい事しかやらないし、あくまで俺はパールだから。」
七種「おや、言いたいことを察していてくれるなんて話が早いですね!しかしそのパールのこれからもじぶんにかかっていることもお忘れなく!」
あからさまな脅しだなんて相変わらず性格が悪いとウンザリ見ていれば彼は笑った
「ふふ、そういうわかりやすい脅しは素直でいいんじゃない?持てる権力はフル行使なの悪いことではないし。でも残念だけどあの子達はアンタに扱えるほど小さくないよ!」
だって
「俺が見てきた物の中で一番キラキラしてるんだよね!だからこそ一緒にいるし、それにあの子達となら」
そこまで言って黙りはしたものの彼の瞳には先程と違って無邪気な輝きが宿っていた。ふーん、なんだか興味があるね
「ひとついい事を教えてあげるよ七種茨、きっと君たちのいつしかぶつかる星達は簡単に曇らせられない星達だ。権力とかそんなんじゃ汚さない、曇らせられないものってあるんだよ。まぁ学びなよ、少年!」
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作者名:ゆめの | 作成日時:2019年3月1日 15時