ひとつの答え ページ16
side七種茨
彼に特待生さんがあたりが強いのは知っていた
学園内に何人か調べる為に送り込んであるのもありますし、親切ぶってパールにそれとなく聞いてみたこともありますしね
だからここだと思った
人は共通の敵がいると手を組むことが多い
彼女を敵と認識お互いがすればと提案しながら手を差し出した瞬間だった
「絶対嫌だ」
パシンっと手を弾かれたのだ
「誰かが一生懸命何かを成し遂げようとしてることを俺は邪魔したくないよ。」
七種「しかし」
「例えあの子が俺の事嫌いでもそんな事はグランユーフォリアには関係ないよ。」
キッパリと告げた言葉は静かな室内に響いた
「あの子はわかってないだけだよ、敵なんかいないってこと。確かにあの子に思うことも沢山無くはない、そんな綺麗な人間じゃないよ。でもそんなひとつの感情、俺の感情で台無しにしていいことじゃない。
嫌われたって構わないよ、それでも絶対に俺はグランユーフォリアを形にする。なんの力もない俺に協力するって言ってくれた子達がいるから。
巻き込んでおいて今更引き下がれないし引き下がりたくない。
自分が嫌いな自分になんかなりたくない」
その言葉に一瞬だけ閣下と殿下が眉をひそめたのを自分は見逃さなかった。この子は真っ直ぐ過ぎる
まるで太陽のような眩しさがある
七種「.......はぁ、あなたならそういうと思ってましたよ、しかしですね」
言葉を続けようとした、しかしそれは意外な人に止められた。そう、Aだ
急に目の前に来たと思えば今度は目を輝かせている。キラキラと宝石のような瞳がこちらを見た
こんな目見たことない、ようやく自分に興味が向いたことをそれで理解して少し変な高揚感を感じる
「茨分かってたの?!」
七種「え?は、はい、分かってましたが」
「へぇ!少し茨のこと誤解してたかも!うんうん、なんだ茨いいやつだったんだね!」
え?
まさにEdenの4人が思ったのはその言葉だった
こいつは何を言い出した?
「そうだよねそうだよね!肝心なことはそんなくだらない事じゃない!そっかあの子が言ってたアイドルが何たるか少しわかったかもしれない!そうと決まれば行動あるのみだね!」
よし!なんて言ってこちらを見るとまさかの満面の笑みをこちらに向けた
「ありがとう茨、大事なこと見落としてた!またね!」
そう言って出て行った彼に自分は顔の暑さを隠すことしかできなかった
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作者名:ゆめの | 作成日時:2019年3月1日 15時