きみ ページ14
side佐和
特待生と来たハルのイベントは大盛況で、なにやら特待生がこの後ハルの後にここでやる現場が気になるらしく、その前に少し飲み物を買ってくるといい出かけたので待っていたんだけど、帽子を深く被りサングラスをかけた人物が目の前にかけてきた
それはよく見るとAで俺達は慌てて話しかけた
佐「よ!今日仕事じゃなかった?」
あ「《結局来たんだね》」
「え?なんのこと?」
わけも分からないと顔で言う彼に思わずあずと2人は目を合わせる
え?どういうことだ?
あ「《聴いてないの?》」
「?なにを?」
佐「俺達特待生に一応声掛けたんだよ、Aは外れるって言ったけどやっぱりエメカレとしてもAとお互いのこともっと知り合えたらって思ってさ、今日はるのイベントだったから特待生とA2人とも来て欲しいって。そしたらAに聞いたら、その.......」
この先は言い難いなとだまれば彼は早くしてくれとばかりにこちらを見てきて観念したように口を開いた
佐「自分はエメカレより仕事の方を優先したいから行かないって言われたって泣いてて」
「は?」
その言葉に信じられないという程目を見開いたかれ、理由を聞こうとすれば俺の声は黄色い声にかき消された
「きゃー!!!Eveがいる!!Eveがいるよ!!」
いきなり大きな声が響き、振り返れば囲まれたEve、今をときめくアイドル達にみんなが駆け寄る
エメカレのイベントに来ていたファンにも届いたのか彼女らまで振り返りその騒ぎの元へ走ってむかう
そしてパニックになった客達の手によってあろう事かエメカレの舞台の柵が壊れたのだ
天「え?!」
これではさらに悪化する。どうしようなんて考える前にAは舞台へとかけていった。
かけていたサングラスは外してステージに登れば驚いたようなエメカレスタッフ。
彼はスタッフになにか話すとマイクを受け取った
そして、いきなり歌い出したのだ
アカペラの優しいマイクを通した声は響き渡りみんなの視線がそちらにむく
澄んだ、綺麗な声だった。
「.......はじめまして、エメラルド彼氏新キャラの声を務めることになりました猫田Aです。」
ざわめく周りに再びファンがこちらに押し寄せようとした時だ。彼は人差し指を口元に置くとゆっくりとほほ笑み
「煩いレディは嫌いだよ。」
まさに絶対零度の笑みでそう告げたのだった
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作者名:ゆめの | 作成日時:2019年3月1日 15時