【GIOGIO】Pisello odoroso【5部】 (ページ10)

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Story07 ページ10

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｢はぁ、楽しかった！｣

『楽しかった、じゃないです！怪我でもしたらどうするんです？！』

『まあまあでも怪我もなかったんだしよ？』

『君まで何言ってるんだ？』

状況としては、ジョルノに所要があり

執務室へとやってきたフーゴがノックをしようというときに、

信じられない全力疾走をしてきた2人を目撃。

からの、ミスタ兄妹はお説教コースという次第であり、

『そもそも、君たちは2人揃って幹部であって』

なんてお説教もピークがやってきたそんな時、

扉にノックをするA。

『幹部は組織の見本であって…って、なにノックしてるんだ？』

｢ごめんね、フーゴ。私たち急いでるから！｣

ノブに手をかければ『はい』と中からの返答を待ち、

呆気にとられる彼を置き去りにし、

兄の手を引き、中へと消えていくのだった。

『A、ナイスだ。フーゴをあんな簡単にまけんのはお前くらいだと思うわ』

｢なんやかんやフーゴの行動パターン読めてきたかもね｣

なんてすっかりなやりとりをするミスタ兄妹を前に

ひとつ咳払いすれば、呆れ笑うジョルノ。

『二人とも準備はいいですね』

『おう、必ず成功させて帰ってくるぜ』

「うん、今回の標的は麻薬の密売…絶対に解決してみせる」

頷く二人を目にすれば、"よろしくお願いします"とジョルノもまた頷く。

『ところで、A』

「ん？」

『ちょっとこちらに』

手招きするジョルノの元へと向かえば、膝に座るように促される。

『せっかくのロングヘアなんだし、髪型、いじってもいいですか？』

「もちろん」

彼の膝へと座れば、おとなしく髪をいじられるA。

引き出しから髪留めを手にすれば、髪をセットし「できましたよ」と

声をかける。

『その瞳の色、とても似合ってますよ』

「ふふ、どうせカラコンいれるなら、同じ色がいいなって思ったんだ」

微笑みあえば、いってらっしゃい、と髪を撫で微笑む。

Aもまた心地よさそうに微笑めば、いってくるねと口にするそんな二人を目にすれば

『お二人さん、そろそろいいかー？』

と、呆れ笑うミスタなのだった。