Story38 ページ42
こんばんは、5部も残すところ1話ですね。
アニメに便乗して書き始めた作品ですが、
ご愛読いただきありがとうございます。
関連作品ランキングにランクインしており、
とても驚きました。
今後とも、ゆるゆると更新して参りますのでよろしくお願い致します。
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疑問に思った。
ジョルノは結婚できる年齢だし、
Aだってきっとそうだ。
彼なら、あっという間に決めるところを決め、
プロポーズしていそうなのに、なんでしていないのだろう。
本人に聞いてみるも、『今はまだ安定していませんから』なんて笑って流されてしまう始末で
どうにも気になる。
たぶん、仗助くんも同じところに疑問を感じてるんだろうけど
答えを得るまでもなく、彼女が戻ってきた。
先程の不自然な空気を僕達がどうにか緩和すべきだ、と咄嗟に思えば
そんな心配はするまでもなかったようで
もう普段のAに戻っていて驚く。
Aは、半端なく順応性があるんだろうな。
なんて、並べられたお菓子を見ながら考えていれば｢さっきは変な空気にしちゃってごめんね｣と
笑ってみせるものだから思わず声が裏がえってしまった。
『なんだよ、康一〜、変なことでも考えてたかー？』
『なぁっ！仗助くんじゃないんだから変なことなんて考えないよ…って、ちょっと！ジョルノの顔が怖いんだけど！！』
『別に僕はなにも思ってないのですが』
『思ってない顔じゃないよ、それ絶対！！』
｢康一、エスプレッソだけど砂糖いくついれようか？｣
『A、マイペースやしない？！』
｢あはは、なんかこういうのも慣れてきたというか、ねぇ？｣
『いや、ねぇ？って言われても？！』
くすくすと楽しそうに笑ってみせれば、ジョルノの隣にストンと座る。
そんな彼女の肩をやさしく抱き寄せれば、
コツンと額をあわせ、"好きですよ"と
言わんばかりの笑顔を彼女にむけるのだから、
堪らず僕達もため息をつくのだった。
｢ところで2人は、せっかくイタリアに来たんだしやりたいこととか、行きたいところとかないの？｣
『うーん、そういえばなにも考えずにきちゃったからなぁ…仗助くんはなにかある？』
『ちょっと興味本位になっちまう、つか、それはそれで失礼かもしんねぇけど
ギャングの仕事っての見てみたいな、なんて』
そんな彼のまさかの申し出に顔を見合わせる2人なのだった。
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作者名：松雪 | 作成日時：2019年6月13日 17時
