Story35 ページ39
.
4人の空間となれば、隣に座るようAに促すジョルノ。
そんな彼に満更でもないAもまた、素直に席へとつけば
｢ただいま、ほらちゃんと帰ってこれたでしょ？｣
と、にこりと笑ってみせる。
そんな彼女を愛おしそうに見つめるジョルノもまた、
先程とはまた異なるそんな柔らかな笑みを浮かべていた。
そんなふたりを見据えれば、客人の2人でさえ、微笑ましく思ってしまう。
ここに億泰がいたら、号泣だったのだろうが、、
まぁそれはとにかくとしてだ。
当人らが揃えば、会話は本題へと移る。
『今日ふたりに来てもらったのは、スタンドの能力について。つまり、成長性について教えてほしくて来てもらいました』
『まじでそれだけだったのか』
『大切なことだからね、今後、いろいろな勢力と僕達は向き合っていかなくちゃあならない。そのためには得られる力はすべて得ておかないと』
『なんて最もらしいこと並べてるけど、結局はAのためなんでしょ？』
どこかからかうような笑みをみせる康一を前に
困ったように微笑むジョルノ、
そんな2人を前にすれば『愛されてんなぁ』と
Aに声をかける仗助なのだった。
｢ふふ、大切にしてもらってますよー｣
なんて照れたように微笑む彼女を前にすれば、
どこかもやりとする仗助であったが、このとき
彼はまだ自身の心を自覚していないのだった。
｢でも来てもらったのはそれだけじゃあない。ジョルノのことをちゃんとひとりの
｢それと、ね｣
と、彼に目配せをすれば｢もう言っちゃうの？｣と小さく笑ってみせる彼。
そんな彼にひとつ頷けば、｢わかったよ｣と言葉を紡ぐ。
『お礼を。あのとき、共に戦ってくれた君に』
『僕に？！！』
｢うん、康一がいなかったらきっと乗り越えられなかった。私も彼と会えてなかったよ…本当にありがとう｣
『そうですね、感謝してます』
そ、そんなたいしたことしてないよ、僕は、と
照れたように笑ってみせる彼を前にすれば、
さすが、康一だぜ、と笑ってみせる仗助に
ありがとう、と幸せそうに笑う康一なのだった。
｢そう、それで。康一のスタンドは成長と共に姿に変化があったって本当？｣
｢私、レイピアに会いたいのよ｣
『そうだね、僕のエコーズは成長とともに姿を変えていったんだ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：松雪 | 作成日時：2019年6月13日 17時
