【GIOGIO】Pisello odoroso【5部】 (ページ28)

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Story25 ページ28

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１週間なんて、ギャングにとってはあっという間で

この１週間、ジョルノと出かけたり、ポルナレフさんにスタンドの稽古をつけてもらったり、

フーゴと埋め合わせにご飯にいったり、とにかくいろいろ忙しかったわけだけど、

ついに、"日本(ジャポーネ)"からの客人を迎える日がやってきた。

「～♪」

『朝から機嫌がいいな』

「まあね、やっぱり新しい出会いってわくわくするものじゃあない？」

『というより、君の場合は"彼"からジョルノの話しを聞きたいだけなんじゃあないか？』

「ふふ、まあね、でも今回の本題は"レイピア"、貴方のことよ」

『君はやはり物好きだな』

「それに日本(ジャポーネ)風に言うとイキな計らいっていうんだっけ？」

「ふたりの驚いた顔がみてみたいじゃあない？」

旅先に驚き(刺激)っていうのはつきものでしょ

と、いたずらっぽく笑ってみせればジョルノから受け取っている客人の写真を眺め、

くすりと笑って見せる。

「今日は暑いし、まずはジェラートかな？」

『そんなお気楽なのは君だけだと思うぞ？』

車のキーを指で弄べば、彼らの待つ空港へと向かうA。

これが、すべての事の発端になるなんて思ってもいない彼女であった。

◆

空港に無事到着をし、荷物を受け取るふたり。

『あーっ、やっと着いた』

『飛行機乗ってる時間長いよね。僕もちょっと疲れたよ』

『やっぱり海外来たって感じだよなあ。全然景色が違うぜ』

『でも、問題はこれからだからね、仗助くん』

『そういやそうだったな。なんだ…俺たちを迎えにきてる奴の顔がわからないんだっけか』

『そうなんだよ！ジョルノの奴、なに考えてるんだよぉ…会えばわかるって言ってたけど』

『A・ミスタ…名前からして女だろうな』

『うん…"彼女"を迎えに向かわせてるっていってたから、そうだろうね』

そんなやりとりをし、半ばため息をつくふたりであったが、

出口をでたところでひとりの女性に目がとまる。

ともに話しているのは地元警官だろうか、黒髪に綺麗な海を写したような瞳を持つ女性に

目を奪われていれば康一にはどこか既視感があった。

あれ…前にもこんなことがなかったっけ。