【GIOGIO】Pisello odoroso【5部】 (ページ21)

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Story18 ページ21

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『それが本音だろ、なら最初からそう言えよ！！生きていたらって、僕だってそう思ってる』

『みんなが思っていることだ！！』

｢っ、｣

『強くなりたい、そう願うのもみんな思っている、君だけじゃあない』

『それに、僕より余程ブチャラティに尽くせてる君が自分を情けなく思うなんて、それなら僕はどうだ？ゴミかなんかか？』

｢っ、そんなこと自分で考えたら？｣

｢たとえ貴方が自分のことをゴミくらいにしか思っていなくても、私は好きだけど｣

『は…え？』

どこか彼女の地雷を踏んだのか、冷ややかな視線を向けられ、

予想外の反応に面食らうフーゴ。

そんな彼の隣を抜ければ、ひとり病室をあとにする彼女に3人は呆気に取られるのだった。

彼女が部屋を出てから静まりかえる病室。

『怒らせたな』

『そうですね、あれは間違いなく怒っていますね』

『ジョルノ、お前、あいつが怒ったところ見たことあんのかよ！』

『僕だって怒られた経験くらいありますよ』

『本当か？！かなり意外だぜ…で、なになに、なにで怒らせたんだよ、俺だけには教えてくれよ、な？』

そんなすっかりなやりとりをする2人を前に

『ちょっと待ってくれ』と声を上げるフーゴ。

『にしても…あの絶対零度の視線はまじで心にくるんだよなぁ。あれで人殺せるぜ…』

『わけがわからない…僕が悪かったのか？！！』

『いや、お前は間違ったことは言ってねぇと思うよ？』

『僕は久しぶりにフーゴのアツいところをみれて嬉しかったですよ？』

『ジョルノ、茶化すのはやめてくれないか…』

『ふふ、すみません』

『まああれだ、お前も不器用だから、励まそうとしてんのに煽ってる感じに聞こえんだよ』

でも、フーゴが他人を励ますなんて成長したよな？

なんて冗談めかして笑ってみせるミスタに

ジョルノもまた、そうですね、と微笑む。

『なっ！//』

『でも、Aはフーゴの言いたいことは理解していると思いますよ』

『彼女は自分自身を卑下するような発言をすると怒るんです』

『君が"あの時"離脱したことを彼女には話してないけど…きっと、心のどこかでまだ負い目を感じているのを感じ取ったんでしょうね』

まぁ、大半は君に確信をつかれて、

自分で自分のことに気づけない自身に

怒っていたんだろうけど。

『なんだそれ、無茶苦茶だ』

『でもそれが"A"じゃあないですか』