【GIOGIO】Pisello odoroso【5部】 (ページ3)

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Intro ページ3

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"パッショーネ"本部。

その中でも一際異彩を放つ部屋がひとつ。

"彼"の私室であるこの部屋は、

奇妙な仕掛けが多く、なんとも独特な雰囲気を醸し出していた。

そんな中、今日も日常を繰り返し、

エスプレッソとケーキを前に"ジョジョ"と参謀は会話を交わす。

もちろん、穏やかな日常…というわけにはいかないわけだが。。

『承太郎が？！…まあでもそうなるか』

『はい。僕もいつかこんな日が来るとは思っていました』

『貴方から、"父(パードレ)"の話しを聞いたその時から』

…必然ではあるな、と考え込む彼は、

"ミスタープレジデント"の能力を持つ亀の中の住民

であり、参謀であるジャン=ピエール・ポルナレフである。

『ですが、"この件"については考えなくちゃあいけないことが多い』

『だからもう少し考えてみようと思います』

『そうか。でも、君ならきっと乗り越えるのだろうな』

と、会話を交わせば、エスプレッソを飲み

一息いれる2人。

『そういえば、"お嬢さん"は元気か？』

そんな中、口火を切ったのはポルナレフであり

ジョルノもまた、にこりと返答をするのだが、

直後、事態は急変することとなる。

『ははっ、元気すぎて困るくらいですよ…っ？！』

途端、バンっと背後の窓が開く音が聞こえれば、

"本当にジョルノがいた！"

"ウワァーン、コノルートは怖インダヨォ〜"

と明るい声と共に背中に感じる重みには覚えがある。

『全く…A、どこから入ってきたんですか』

「ふふ、びっくりした？」

そうくすりと笑ってみせる彼女は、

かの"ジョジョ"のお相手であり、この物語の主人公であるA・ミスタである。

そんな自由な彼女に呆れつつも、どこか幸せそうな微笑みをみせれば

彼女の兄のスタンドである"彼"に礼をする

ジョルノ。

『No.5もいつもすみません。Aが迷惑をかけて』

だがそんな彼をみれば、なにを感じたのか

デスクに座り、ジョルノに迫るA。

『彼も見てますから』

と笑ってみせれば

"そんなのいつものことでしょ"

と彼女もまた笑ってみせる。

そんな中、知らない視線を感じ

そちらに目配せすれば目が合う両者。

『「・・・。」』

「…うわあああ！！お化けええええ！！！！」

と、ジョルノにがっちりと抱きつけば、

『だぁれが、お化けだ！！間違ってはないがな！！』

と切り返すポルナレフ。

そんな2人を目にすれば、密かにほくそ笑むジョルノであった。