The Story of Us (ページ8)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:56,813 hit

8 ページ8

言ってしまった

ウォヌには、彼女がいるのに

だけど、この気持ちは伝えたかったんだ

ウォヌが本当に好きだから

「...わっ」

その途端、ギュッと力強く抱きしめられた

一瞬、何が起きたのかわからなくて

すぐにウォヌの匂いだ、って安心した

「...ありがとう、俺も、Aが好き」

「え...っ」

信じられない

だって、ウォヌには

「彼女がいるんじゃないの？」

「は？何のこと？」

頭にはてなマークを浮かべるウォヌ

え？なに？

「あの女の子、ウォヌの彼女じゃ...」

「え？違うけど。告白はされたけど、断ったし」

Aのことが、ずっと好きだったから

その言葉を聞いて、涙が溢れた

ウォヌが、私を好き

ヤンキーだし、口も悪いし、今まで私を好きになってくれる人なんて、いないと思ってた

だけど、ウォヌに出会って恋を知った

恋の辛さもたくさん知った

幸せだって、心から思えた

「俺、屋上にいるお前を見た時、天使かと思ったよ。金髪が風になびいてて、目がすごく綺麗だった。あの時から俺、お前が好きだったんだと思う」

「天使って...タバコ吸わないぞ？」

「それはいいんだよ。だけど、本当に嬉しかった。コンビニで会って、今話しかけないと後悔するって...。その結果友達にもなれたし、こうやって、恋人にもなれたしな」

天使って柄じゃないのに

学校では反対に、悪魔やら鬼やら、そう言われていたから

天使なんて、そんなことを言うのはウォヌだけだろう

私を好きになってくれて

ありがとう

好きという気持ちに気づかせてくれて

ありがとう

＊好きという気持ち__ウォヌ__