The Story of Us (ページ5)

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「は？ないない！スニョンはバカだし、昔から一緒にいるからそんな目で見れないし」

「そっか」

なんだよ、自分から聞いてきた癖にその返事は

ちょっとムッとしながら、また歩き始めると

「あ、ウォヌくん！」

今度は後ろからウォヌを呼ぶ可愛い声が

なんだよ、今日は呼び止められる日か？

「ウォヌくん！数学の教科書借りたままだったから返したくて...！」

真っ直ぐウォヌを見つめる女の子

ウォヌと同じ綺麗な制服を着て、黒髪で、目つきも悪くないし、清純な感じ

「あ、そうだったね。わざわざありがとう」

ウォヌが女の子に挨拶をすると、頬をピンクに染めて少し俯く

いくら恋愛経験がない私でもわかった

この子は、ウォヌに恋をしてるんだ

「あの、隣の方は？」

少し間を置いてから、俯き加減に私を見る

「俺の友達」

"友達"

その言葉が、妙にずっしりときた

「そっか。じゃあ、また明日ね」

可愛らしく手を振って去っていく女の子

全てが私と正反対

あの子は喧嘩もしないし、髪も染めていないだろうし、顔に傷は一つも作っていない

普通の男は、ああいう子が好きだよな

そして、きっとウォヌも

そう考えると、頭が痛くなって

胸が苦しくて、涙が出そうになった

その日、家に帰って考えた

たまには、黒髪にしてみようかな

「おはよう」

「おー、Aおはよ...！？誰！？」

朝、教室に入ってスニョンに挨拶をすると、私を見て目を丸くした

廊下でも、生徒が不思議そうな顔で私をジロジロ見てきたし

「お前の黒髪なんて、小学校以来だわ！」

黒髪にしただけで、そうも騒ぐことだろうか

「なんで突然黒髪にしたんだよ？」

ミンハオにそう聞かれ、少し戸惑う

自分でも、どうしてかわからない

だけど、あの子みたいに黒髪になって、少しでもウォヌのタイプに近づきたいって...

はぁ！？なんだそれ！

「今日は表情がよく変わるな」

考えていたことが顔に出ていたのか、ミンハオが面白そうに私を見ていた

落ち着け、黒髪にしたのは、決してウォヌが関係しているわけじゃ...