The Story of Us (ページ4)

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「いつもジャージなの？」

「まあ、その方が動きやすいし」

「タバコ吸ってて先生にバレないのか？」

「バレないように吸ってるから」

隣を歩くメガネくんは、さっきからやたら私を質問攻めにしてくる

正直、うざい

「私の家、こっちの道だから。じゃーな」

軽く手を上げて歩き出そうとすると

「あ、名前！」

「あ？」

「俺の名前は、ウォヌ」

「...おお」

「お前の名前は？」

「...A」

これが、私とウォヌとの出会い

その日から、ウォヌとは学校帰りやコンビニでよく会うようになって

帰りもよく、2人で帰ったりしていた

ウォヌは話してみると面白くて、他のやつとは違って、全然私を怖がらなくて

一緒にいて楽しいなと思える友達が、他校の奴で初めてできた

「Aってさ、好きなタイプとかいんの？」

「うーん、考えたこともないわ」

いつものように学校帰りに偶然会って、2人で帰る道

突然ウォヌがそんなことを聞くもんだから、不思議に思った

だって、今まで一度もそんな話題とか無かったし

実際、恋愛とやらをしたことがない私は、この手の話に弱いのだ

こういう場合、私も同じことを聞いた方がいいのか、

そう思って口を開こうとすると

「おーい！A！」

向こうの道からスニョンが大きく手を振っているのが見えた

「よー！そいつ誰？」

「あ、友達のウォヌ」

「へー！俺の名前はスニョン！よろしく」

「あ、よろしく」

スニョンが手を出して、一瞬首を傾げたウォヌは、すぐにハイタッチだとわかって遠慮がちにスニョンの手に触れた

「こいつは私と同じ高校に通ってるスニョン」

「ちゃんと幼馴染だって言えよ～！」

そう言って頬をぷっくり膨らませる

可愛いと思ってやってんのか？

「あ、俺これからミンハオの家に行くんだった！今度からはAもちゃんと来いよ！じゃあな、ウォヌ、A！」

ビリビリに破れた制服のズボンを揺らして、笑顔で走っていったスニョン

本当に騒がしい奴だなぁ、なんて、後ろ姿を見送ると

「...Aは、ああいう男がタイプ？」