~ 風少年 ~ 2【エイリア編】 (ページ2)

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風51 ページ2

＿＿浦部さんも雷門に加入して、試合開始。

開始早々、相手の“メテオシャワー”が炸裂し、抜かれてしまった。

「…いかせない、よ」

「ふーん…どこまで耐えられるのか、見せてもらうわよ」

僕が相手にする彼女は妖しく笑って、僕の腹めがけてシュートを打ち込む。

「っく…!!」

間一髪、それを足で受けようとするが、ボールは勢いがつきすぎて弾かれた。

＿＿その先にいたのは、ゼル。

「まずい…!!!」

予想通り、ゼルはそのままシュート体制に入った。……え、あれってハンドじゃ(困惑)

「ガニメデプロトン…はぁっ!!!」

そのままシュートは円堂くん＿＿ゴールのもとへと向かっていく。

でも、今の彼ならきっと止められる、という確信があった。

「止めたぁ!!!」

実況の声が聞こえた。特訓の成果が出ているようだ。

他の皆も、次々と特訓の成果をあげ、試合の流れがよくなる。これなら＿＿

「いつまで守ってんだよ!!」

彼の声にはっとする。

DFにいた吹雪くんが一人で攻め上がっていくのが見えた。＿＿このままじゃ、彼が危ない。

吹雪くんはパスを促す声も無視し、一人で攻め上がる。

「打たせろ。ソイツが今日のメインディッシュだ!!」

嬉々としたデザームの声が聞こえた。＿＿コイツ、吹雪くんを挑発してシュートを打たせる気か。

「…だめ、だ…!!」

動いてくれない自分の脚を睨みつけ、拳を叩き込む。頼むから、動いてくれ。