9 ページ9
「おかえりなさい、和人さん」
「ただいま、美代子さん」
家の玄関でいい年した二人が抱き合っている。…何この図(白目)
*
何年経とうとこの二人の愛は絶えないと思う。もうらぶらぶすぎてファー↑↑って感じだよ(死んだ目)
「今日は久々に美代子さんの手料理が食べられるのか…楽しみだな」
「やだもう和人さんったら…!」
「あの、今から出掛けるんでそこ退いてほしいっす」
母さんを怒らせないようにやんわりと言う。怒った母さんは本当に般若だからな。時には間宮先生より恐ろしい。
「あら、どこに行くの?」
「…ん、ちょっと学校まで行ってくる」
「折角お父さんが帰ってきてるのに…」
母さんがムスっとしておれを睨むが、父さんはにこにこしながら母さんを宥めた。
「大事な用事なんだろう?」
「……まあ」
全てを見透かしたような父さんの瞳に少したじろぐ。うーむ、やはりこの人には敵わないな。
「なるべく早く帰ってきてね、A」
「……ハーイ」
これ以上会話を続けていると、いずれ母さんに引き留められるので、さっさと家を出る。
__バッグに隠してあるバレーボールが決して見つからないように。
*
あの日__黒尾さんにバレー部に入れない事情を話した日、他の人には秘密にしておくように言っておいた。
だから、山本との鬼ごっこは終わらないし、体育の授業では適当に誤魔化している。先生は事情を知っているが。
体育でバレーをやっているのを見た日には、京治とプレーしていた頃を思い出してもう大変だ。
ストレスが溜まりに溜まってもう限界!…ということで近くの公園でバレーをすることに。
家族を騙すことには気が引けるが、バレーができない生活は、この世界ではどうも苦しいんだ。
「……A」
__もっとも、この人にはもうバレているだろうが。
252人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海道蓮(プロフ) - Arikaさん» ありがとうございます(感涙) (2017年12月11日 21時) (レス) id: e0dd9114aa (このIDを非表示/違反報告)
Arika(プロフ) - いつまでも待っているので無理しないでね(*´∇`*) (2017年12月11日 20時) (レス) id: c288d4e30f (このIDを非表示/違反報告)
海道蓮(プロフ) - Arikaさん» コメントありがとうございます!!時間を見つけて、できる限り更新したいと思いますので、これからもこの作品をよろしくお願いします!! (2017年12月10日 23時) (レス) id: e0dd9114aa (このIDを非表示/違反報告)
Arika(プロフ) - 面白いです更新頑張って下さい(*´ω`*) (2017年12月10日 12時) (レス) id: c288d4e30f (このIDを非表示/違反報告)
海道蓮(プロフ) - 冬☆さん» そうするかー。 (2017年12月2日 15時) (レス) id: e0dd9114aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:海道蓮 | 作成日時:2017年8月20日 23時