音駒の出来杉くんは転生者【ハイキュー】

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「出来杉くーん、肩治ったー？」



翌日、毎度聞いてくる例の質問に、いつもとは違う返しをした。



「はーい、治りましたー」

「………？？？」





黒尾さんはアホ面で固まった。鳩が豆鉄砲を喰らった顔とはまさにこのこと。いや実際に鳩が豆鉄砲喰らったところは見たことないけど。




「え、まじなの？？？」

「はい、ということで入部届けで〜す！」





数日前、先生にもらっていた入部届けをドヤ顔で差し出すと、黒尾さんに先程のアホ面のまま返された。いやなんで。




「治ったっつっても、ブランクあるとか、体力落ちてるとかいろいろあんだろ?」

「…はい、まあ」

「んじゃ、せめて体力戻してからにしなさい。無理してまた身体壊したら困るでしょうに」




主将らしい、威厳のある顔に戻った黒尾さんだが、残念ながらおれには母さんにしか見えない。音駒のママ率高くね。


「…わかりましたよ」




返された入部届けを素直に受け取り、いつも通りバレー部と一緒に昼飯を食べた。うん、うまかった。





*






友達とマックで談笑していたら、すっかり帰りが遅くなってしまった。




「ただいま」

「おかえり」




家にはなぜか父さんがいた。まじビビった。



「父さん…どしたの」




数ヵ月前に現役を引退した父さんは、今はユース等でコーチを務めている。まあ歳だからな(いい笑顔)




「今日、帰ってくる日だっけ？」

「…いや、ユースの監督に息子を連れてこい、と言われてな」

「えええ」



今から会いに行けと仰るの？？今日、あともう5時間で終わりますよ？？？？




(突然過ぎるだろ)

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