89話 ページ11
左馬刻side
俺は理鶯の居るキャンプ場に居た。
理鶯「そろそろ12時だ。腹が減っただろう、良かったら食べるか?」
と、理鶯が差し出してきたのは強烈な匂いを放つスープのような物。
左馬刻「ワリィ。あんま食欲がねぇんだわ。」
食欲が無いのは事実だった。
Aが居なくなった日から食事が喉を通らない。
普段もなら向かい側の席には美味そうに飯を頬張るAが座ってるはずなのに。
理鶯「それなら仕方ない。
それで、話があると言っていたが。用件はなんだ?」
左馬刻「あぁ、Aの事についてだ。」
息を呑む音が聞こえた。
軽く息を吸ってから理鶯の方を向く。
左馬刻「三日後の夕方に中王区に向かう。」
理鶯「!…あぁ、承知した。」
理鶯がそう言って頷くのを確認して俺はその場から立ち上がった。
左馬刻「じゃあな。用件はこれだけだ。」
踵を返し、山を降りる。
あと少しで道路に出るという時にスマホに着信が入った。
着信相手の名前を思わず2度見した。
左馬刻「………チッ。」
無意識に舌が鳴った。
??「__あ、もしもし?」
左馬刻「何の用だ。
__乱数。」
乱数「左馬刻。」
いつものアイツからは考えられないぐらいの低い声が聞こえた。
乱数「Aちゃんの件、俺にも手伝わせて欲しい。」
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牡丹(プロフ) - 翠さん» 有難うございます!!嬉しいです!! (2020年12月24日 20時) (レス) id: 5b332bde6e (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - #観音坂ゆるさん» わぁ!嬉しいです!有難うございます! (2020年12月24日 20時) (レス) id: 5b332bde6e (このIDを非表示/違反報告)
翠 - 感動しました!こんなにすてきな話読んだことないです!ありがとうございます! (2020年12月24日 17時) (レス) id: 18f22e93db (このIDを非表示/違反報告)
#観音坂ゆる - 最後めっちゃ泣きました…!感動しました面白かったです! (2020年12月24日 17時) (レス) id: 0aef25035e (このIDを非表示/違反報告)
牡丹猫(プロフ) - グランさん» ありがと〜。グランくんの作品楽しみにしてるね。更新頑張れ〜。 (2020年10月12日 19時) (レス) id: 5b332bde6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2020年8月25日 20時