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寮に戻った私は、肌で感じる程の視線をくぐり抜けながら自分の部屋へと戻って行った。
部屋に入れば鍵を閉め、疲れを取るかのようにベットへと身体を委ねる。
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しかし自分が入れ替わる人物になるなんて想像もしてなかった。
前世は余命宣告を受け、若くして自分の命が両親に見届けられ死んでしまったのを今でも覚えている。最後に食べた自分の好物も、両親が愛情を込めて作ってくれたのだと思うと感謝で涙が溢れた。
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この身体になった時はもう一度人生が送れると思って、一生分の恩返しをしようと目論んでいたが、それは束の間。両親や妹が私に対して好意的では無く、敵意を持ってるということが問題だった。
食事も私だけ自分で作れ、自分のことは自分でやれと教えられ、妹の白愛は良き個性に恵まれたからと言って全てを叶えるかのように物を与えて行った。
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＿＿＿コンコン
ドアを鳴らす音が聞こえたと思えば、｢ Aさん、少し宜しいでしょうか？ ｣と、凛々しい声でこのクラスの委員長である八百万百が尋ねてきた。
このまま無視して関係悪化するよりか、今の距離を保っていたい故にベッドから足を下ろして、玄関へと足を進めた。
『 なにか？ 』
「 今日あった出来事を私でも確認したいのです。決して飯田さんが信用出来ないという訳でも無いのですが、私の耳でちゃんと事実確認をするべきだと判断致しまして… 」
『 …いいよ。だけど私の部屋はダメ。内密に来たのであれば八百万さんまで共犯者扱いさらちゃうかもだから、外で話そう。 』
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まだ夜の10時という、クラスメイトはちらほらリビングで話し合いをしていたのが見えた。夕食もここでいつも食べるつもりだったが、私が居ると余計関係悪化を招きそうで怖いので、麗日お茶子に一言伝えて去っていた。
外に出ると心地よい風が私の頬をつたり、全身で感じ取ることができた。
ベンチに腰をかけ、一息つけば急ぐようにと八百万さんが話しかけて来た。
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「 個性を白愛さんに使った、という事は事実でしょうか。 」
『 うん、事実だよ。 』
「 なぜ？ 」
『 そこに白愛が居たから。 』
「 白愛さんが居たから個性を放った、んですの？ 」
『 私は嘘をつかないよ。ついても仕方ないじゃん？ 』
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(軽く推理要素も混ぜているので良ければ。まだ序章に過ぎませんのでお楽しみ頂けるかと)
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ゆずな - あれ？現在進行形で神だったりします？ (12月26日 21時) (
レス) @page7 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
みんちょ - 続きが見た過ぎてやんなっちゃう！！！ (5月20日 22時) (レス) @page7 id: 15c3edd684 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 続き楽しみです (2022年3月18日 20時) (レス) @page7 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品夢主が妹思いで好きです。更新頑張ってください。 (2021年10月9日 17時) (レス) @page7 id: 98e3c3525f (このIDを非表示/違反報告)
奏@ヒロアカ大好き - 失礼します！この作品好きです！更新頑張ってください！ (2021年10月1日 21時) (レス) @page2 id: 605309b64c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：IF | 作成日時：2021年9月30日 21時
