繰り返した夏を終わらせた少年少女と小さくなった名探偵達

21話 ページ21

メデューサのことをそんな風に言ってくれた人を身内以外で彼女は初めて見たからだろう。


蛇川「貴方方の『目』のこともご両親と一緒に研究をしていまして…。
その時に、偶然にもこのメデューサの眸を入手したんです。私はこれを必然だと思いました。
もしかしたら何か関係があるのかもしれないと思い…
まあ、その予感は外れこの宝石はまがい物…とまでは言いませんが、何の役にも立たないただの宝石でした。
…結局私は貴方方の力には何もたてなかった…」


悔しそうに悲しそうにそうに言った蛇川さんは少し俯いた。


私たちはどう声をかけようか迷っていたとき


突如、椅子が動く音がした

私達はその音がしたほうを見ると、そこはマリーが座っていた場所で、そのマリーはそこに立っていた。


マリー「そ、そんなことないです!!」


マリーはそう言ったかと思うと蛇川さんの方に歩み始めた

その光景に私達は一瞬、驚愕した。

あの超がいつくほどの人見知りのマリーが自ら動いたのだから。これが驚かずに要られるか()

我にかえったセトが「マリー」と声をかけようと身を乗り出したが、隣に座っていたシンタローに止められて不安そうな顔をしながらしぶしぶといった様子で座りなおした。


マリーはそんなセトを横目で見ながら蛇川さんの方に歩いていった。

そして蛇川さんの隣まで来ると、突然かぶっていたパーカーのフードを脱いだ。


脱いだフードから純白の綺麗な長髪が出てきて隠されていたピンク色の瞳は蛇川さんの瞳をまっすぐに見つめていた。


私たちは2ハラハラしながら静かに2人を見守っていた

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