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檸檬タルト。 ページ29

澪side


銃口が突きつけられ私は目を閉じた


死ぬのか…


死ぬということに恐怖があったはずなのに、私は何故か1歩も引かなかった



友のために死ねるのなら



そんな、主役地味たことを思ったのだろうか



カチャと引き金が少し引かれる音がした



それと同時に友の声も聞こえた


空耳かと私はまだ目をつぶったまま


ボ「よせ。無礼図」


横から聞こえる男の声に驚いて目を開けると死ぬ間際に思った人だった


『…ボ…ン……』

ボ「アンタの部下に柊が殺されかけた

澪はそれを助けだだけだ」


無「なんだと」


何故か無礼図は驚いたような顔をしていた


澪が傷ついたのを知っていたはずなのに


何故なのか、それは考えれば簡単なことだった





私が、邪魔だった



どっちにしろ権力は無礼図の方が上だ



柊やボンベロがいかに抗おうとも、私が死ぬことは絶対だ覆ることは無い


そう思っていた



無礼図と話し終わって帰ってきた柊の髪はバッサリと切られ


その残骸は無礼図の手に握られていた



『なんで…髪を…』


無「お前を殺さない条件だ

私の部下に手を出すな」


『……善処する』


無「仏の顔も三度だ。特例はない


次に柊の髪、こんな綺麗な髪貰わない方がおかしいだろう?」


『…なっ…』


無「お前程の殺し屋など五万と居る

柊に感謝するんだな」



さっさと出ていけと無礼図は言うと、赤いワインを一口飲んで


私を睨みつけた



柊の方を見れば無事解決して良かったというように胸を撫で下ろしている




私はバーから出ると膝から崩れ落ちた


涙が止まらなかった


『なん…なんで』


私は柊の顔を触りながら、泣くことしか出来なかった


誰もがみな褒めたこの髪を


スキンが大好きなこの髪を


誰よりも私が大好きなこの髪を



『なんで、なんで、私なんかのために…』


柊「そうやって、私の友達を悪くいうのやめてくれる?

なんか(・・・)なんて言われたら私のセンスが悪いみたいじゃないか」


『お人好し…』



私は涙が枯れるのかというほど泣いた


泣くのは、ずっと前に悔しくて泣いた以来だった

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蝉ろ(プロフ) - ひか(゚ω゚)さん» コメントありがとうございます!わかります!澪ちゃんとボンベロ幸せにくっついてほしいですね(*´ω`*) (2019年8月3日 8時) (レス) id: d8c39059bc (このIDを非表示/違反報告)
ひか(゚ω゚)(プロフ) - 澪ちゃんとボンベロ、スキンと柊ちゃん 幸せにくっついて…と応援したくなりました(*´艸`)♪ (2019年8月3日 8時) (レス) id: 3899850634 (このIDを非表示/違反報告)
3397(プロフ) - ひか(゚ω゚)さん» ありがとうございます!あっちの方も見てくれてるのに…嬉しいです^^* (2019年7月28日 10時) (レス) id: 58a2beba9d (このIDを非表示/違反報告)
蝉ろ(プロフ) - ひか(゚ω゚)さん» コメントありがとうございます!読みにくかったですか、すみません!楽しみだなんて…恐縮です!名前を間違えた事は気にしないでください(*´ω`*)更新頑張ります(≧▽≦) (2019年7月28日 8時) (レス) id: d8c39059bc (このIDを非表示/違反報告)
ひか(゚ω゚)(プロフ) - ( ゚∀ ゚)ハッ!何度もすみません!蝋ろさんじゃなくて 蝉ろさんでした!!お名前間違えてしまってほんと申し訳ないです。 ゚( `>ω< ) (2019年7月28日 6時) (レス) id: 3899850634 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蝉ろ&3397 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/annsatupuri/  
作成日時:2019年7月27日 23時

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