殺し屋と解体屋の日常【Diner】

葡萄酒 ページ7

＊注意
原作が少し混じりますが、オリジナルも入ってるので
苦手な方は飛ばしてください
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

10分後、頼んだ料理が運ばれてきた

空腹も限界に達したころだった、美味しそうな薫りに

私は我を忘れて食らいついていた

澪「そんな勢いよく食べたら喉詰まらすよー」

『これ…うまい…うますぎる』

澪「うんうん。良かったね」

『泣きそう』

澪「泣いてるね」

澪はグラスの酒を飲んだ

口に含んでた肉やレタスをごくりと飲み込んで
私も酒を一口飲んだ(良い子は真似しちゃだめよ)

『そういえばさ、

また新しくウェイトレスが入ったんだね』


澪「あー！ほんとだ！

ボンこの子で何枚目になるの？」

ボ「9枚目だ」

『まだ、死ぬと決まった訳じゃないから止めよう

生き延びる確率は低いけど』

ウェイトレスの様子を伺った

緊張しているのか、私達を怖がっているのか

表情は硬い

私は料理に視線を戻し食べる作業を再開した。
澪は私の髪を眺めていた


5分くらい経っただろうか
ボンベロがウェイトレスに声をかける

ボ「よし、来たぞ」

ウェイトレスはメニューを手にドアの内側に待機した。

『澪さ』

澪「なにー」

『ボンベロとの関係は進展した？』

澪は予想外の質問だったのか少し目を見開いた

その時、ロックボルトが圧搾空気のような音をさせ、
ドアが内側に開いた

ふと、先輩がこの音苦手だった事を思い出した
最近会ってないな……

酒が回ってきたのかもしれない顔が熱くなった
いかんいかん。飲み過ぎは良くない


澪「スキンだ」

『先輩？どこに＿』

ス「柊と澪も来てたのか。久しぶり」


後ろを振り向くと居ました
なぜ気付かなかった私

『久しぶりです。先輩』

無愛想だなと自分でも思う

ス「元気そうで良かったよ

ボン！ボルトを調整しろと言ったろ。

シリンダーが根元のスリーブとぶつかってるんだ。

修理しないといずれ壊れちまうぞ」

澪「ねー。酔い潰れた？起きてー」

『先輩が後ろに…』

澪「うんうん。」

『うへへ』

澪「気持っっちわる」

『あ、そうだ。この後も仕事だ…』

澪「えーなになに。情緒不安定？」

澪はナイフをくるりと回した
綺麗に研がれてある

澪は手入れがうまいと思う
自分は丁寧に手入れしようとも長年使えば錆付く

大事に使われている

ナイフが光に反射し、眩しく光った









　

アリュメット。→←南瓜と栗のキッシュ。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す