殺し屋と解体屋の日常【Diner】

赤ワイン。 ページ25

澪side


『ここだ』


スキンからアドバイスをもらって柊の携帯電話から位置情報を捉えた私はひとつの廃墟に来ていた


『スキン、お前はマテバのこともある


一回忌が迫ってるところで、無駄な抗争を産むのは避けけたいだろ

柊を探すことだけに専念しろ


殺すならナイフを使え』



後で被害を被るのは私だけでいい


無礼図とは元々柊が好きということ以外で折り合ったことがない



私の殺し方は綺麗でもないし、私自身が綺麗ではない



私はダイナーで磨いたナイフと先程貰った鋏の解体道具を両手にそれぞれ持ち


乗り込んだ



次から次へと奥から出てくる男やら女やらを輪切りにしていく


今となってはかかる液体もそこから出てくる悲鳴も


これを興じるためのひとつのエッセンスに過ぎなくなっていた



『そこのドア怪しいね』



ニヤニヤと笑えば、男たちは我先にと私に攻撃をしてくる


脇腹、頬、肩に痛みが走るがただの銃、抜けたし問題ない


『来なよ、雑魚ちゃん』



ものの数分でドアへと続く道は赤い道になり、残すはドアの先のみだった



『どうも』


｢久しぶりだなぁ澪｣


『どなた様？生憎、ゴリラと話した記憶はないのだけど』



｢ふざけてんのか！？こいつの頭がどうなってもしらねぇぞ！！

ナイフを置いて手を上げろ｣



『猿なのに雑魚をまとめてるなんて大変だねぇ』


服をだいぶ脱がされ、手から血を流している柊に銃を突きつけるゴリラ


に私は手に持っていたナイフと鋏を置いて手を上げる


それを見て、ゴリラは嬉しそうに撃てといった



しかし、銃声ではなく周りにいた雑魚が鳴った


『澪様を舐めてもらっちゃ困るな


雑魚山のボス猿くん？』




私は手をあげるのと同時に小型のブーメランナイフを投げていたのだ


見えないスピードでね


既に手元に戻ってきたナイフをまた一直線に投げる



それを躱すゴリラに最後眉間に銃を1発打ち込んだ



『おーしまい』


ス｢柊！大丈夫か｣




ふぅと息を吐く


足元に置かれた血に染ったナイフ、ゴリラの奥で壁に刺さっているブーメランナイフを手に取り

そこら辺に倒れたやつの服で拭い取った


所定の場所へと閉まっていると電話がかかる



『もしもし』


？｢久しいね、ちょっと来てもらっていいかな｣


『無礼図、柊は怪我をしてる』


無｢澪くん、一人で構わない｣



少しイラつきを感じるその言葉に私は怯えながらも電話を切った

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