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きみくん
きみくん
きみくん
Aのきみくん
私の記憶の中には確かに1人のきみくんなる人物がいるけれど。
それと目の前にいる人物が同一人物かは不明。
それに私の知ってるきみくんは大学生ではなくて、同い年だ。
「きみくん……？」
「ん。思い出してくれた？」
「トマト嫌いの……噛み噛み照れ屋の……
色白王子の、あのきみくん？」
「ちょ、いらん事言わんといて！
はずゅ……恥ずいやんけ！」
「きみくん！！」
目の前で真っ赤になって照れているのは
幼なじみのきみくん、こと横山侯隆。
照れて笑う中に面影は確かにあるけれど、何とも言えない美しさと色気を兼ね備えた大人になっていて、思わず見入ってしまう。
でも何でここに？
今日は大学生のモデルの撮影って……
「な、何してるの？こんなとこで」
「仕事。オレ、モデルやってんねん」
「……大学生じゃないよね？」
「アホか！同い年やろ！あ、大学生ってのは……
あいつやろ」
きみくんの視線の先。
そこにはまたスーツの似合う、でも明らかに若い男の人。
「たつーーーー！！」
叫ぶきみくん。
じゃなくて、その呼び名。
それってもしや君ですか？
「よかーまくん、会社で大っきい声出したらあかんて……
あ、Aちゃんやんかぁーーー！」
きみくんに負けず劣らずの大声を出して駆け寄ってくるのは。
紛れもなく、忠義。
今朝、家で見たTシャツ＋短パン姿の忠義とは別人だけど、でも見間違えるわけはない。
「ちょ、抱きつくとかナシやって！
よかーまくん、Aちゃんから離れて！」
「ええやん。Aのきみくんやで？」
「そんなんおかしいって！」
「お前がAとオレの間に割って入ろうなんて10年早いわ」
何これ。
頭の中が整理出来ない。
会社で誰よりも目立たないようにしてきた私が。
誰もが羨むようなイケメン2人に挟まれてるこの状況。
周りの悲鳴も。
忠義ときみくんの関西弁のラリーも耳には届いてこなくて。
腰に巻きついたきみくんの手を解くことも忘れ、呆然と立ち尽くすしかなかった。
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あきら(プロフ) - みおさん» 初めまして、コメントありがとうございます(*^^*) お待たせしてごめんなさい！編集作業が終わり次第、公開していきますので少々お待ちくださいねm(_ _)m (2016年6月22日 14時) (
レス) id: e9c7617437 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - はじめまして！あきらさんの作品が大好きです。続きが気になります。いつ頃読めるようになりますか？＞_＜ (2016年6月17日 18時) (レス) id: 525ffe901b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきら
| 作成日時：2014年9月12日 11時
