【文スト】社畜と同担拒否とヒロインと【実況者】

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Aside


『…はぁ。』


配信から次の日。

可愛い可愛い弟のショッピと行ってきますをして
出社すると書類の山､山､山。

思わずため息が出てしまった。


「あっ！Aちゃん､ごめん今日だけ
　これやっといて！」


"今日は"じゃなくて"今日も"だろ。

昨日､配信でリスナーに云われた言葉を自然と
心の中で繰り返す。


「私の分も頼むよAちゃん。これから姫華ちゃんと
　仕事をしてくるからね。」


にと云われた。

ふざけんなよ。

お前ら何回目だよこれでよ。

イケメンだからって許されると思うなよ…。

なんて荒ぶる本音を隠して


『分かりました。』


淡々に笑顔でそう云った。


「ありがとう､Aちゃん！」


「いや〜助かるよ。」


そんなこと､思ってもないくせに。

社内から出ていく二人を見ながら悪態をついた。

嗚呼また残業…いや､下手すれば徹夜か……。

と､再びため息が出た。








.







.





「A､すまないがこれをうずまきに
　持って行ってくれ。」


残業､徹夜を覚悟して書類に取り掛かり数時間。

にそう云われた。

今の私の現状みろよ。

喉まで出かかったけど飲み込んだ私偉い。


『…はい､分かりました。』


今､私笑顔歪んで無いかな…？

そんな関係のない心配をしつつ私は手渡された
小さな封筒を受け取った。

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