【文スト】転生して早数年。推しに誘拐されました。【ゴーゴリ】

2 ページ2

Aside


「お〜い。大丈夫〜？？」


そう言って私の目の前で手を振る推し。

待って待って可愛いすぎる。


「ねぇ､ねぇ〜。」


嫌､待て私。

果たしてこれは本当に現実なのか…？

そうだ…。

これは本当は夢なのかも…！


「…う〜ん？」


そうだ。

きっとそうだ。

きっと学校が嫌すぎてこんな幸福な夢を見てるんだ。

だって､そうじゃなきゃ推しが私を
連れ去るなんてことあるはずがない！


「えいっ！」


ぷにんと頬に何かが当たる感触。

見ると推しが指で私の頬をぷにぷにと…。


「Aちゃんの頬ってぷにぷにしてるんだね！
　可愛い〜！！」


そんな貴方が可愛いです。

何？この純粋無垢な笑顔。

え？めっちゃ可愛いんだけど。

え､好き。

尊い。

倒れそう。

すると今度は両手で頬を触ってきた。


『』


無理尊すぎて死にそう。

思わず顔が真っ赤になって下を向く。

そんな私を見て首を傾げる推し…ゴゴくん。

しばらく考え込んだ後､ハッとして手を離した。


「自己紹介がまだだったね！
　と､ここでクイ〜ズ！！私は誰でしょ〜うか☆
　ヒントはニコライ・ゴーゴリ！
　あ､答え言っちゃった！！」


☆K A W A I I☆

ええ。

存じておりますとも。

もちろん。

私の推しでございます。

やばい､可愛すぎて倒れそう。

3→←1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す